犬たちは、1才までに人間でいえば、16~20才になります。その後は1年間で、ひと換算で4才ずつ年令を重ねます。10年間飼っていますと、人の55~60才に相当するわけです。
ペットフードメーカーでは、7才から老齢用の食餌を用意しています。炭水化物、蛋白質、脂肪、繊維質、ミネラルが、高齢犬の健康維持に良いバランスで含まれています。特に、犬は心臓病や腎臓にんなりやすいため、若い時の食餌をそのまま続けていきますと、それらの病気に早くなってしまうかもしれません。
また、運動量も減っているのにカロリーが多い食餌のままでいますと、肥満になるばかりか、関節障害、肝臓病、糖尿病になる犬たちも少なくありません。
最近の老齢用のペットフードは、栄養のバランスだけでなく、関節障害予防のために【グルコサミン】や【コンドロイチ】を添加したものや、老齢性痴呆予防のためにDHAを多く含んだものが市販されています。
また、動物病院では、各病気に適した処方食も取り扱っています。心臓病、肝臓病、肝不全、皮膚疾患、消化器疾患、糖尿病、肥満など、いずれも重症になると家族の方も含め、大変苦労されます。
できるだけひどくならないように、もう一度「食べる事が大好き」な犬たちの食餌について考えてみましょう。