ペット医療コラム

【vol.178】食欲の秋になりましたね!

暑い夏とオリンピック・パラリンピックが過ぎ、次は秋の美味しい食べ物を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。また、コロナ禍で出かけることが少なくなり、ペットたちの運動も減って体重が増加しているのではないでしょうか。ワンちゃん、猫ちゃんも食べすぎには注意しましょう。
ペットを溺愛しすぎて、ついついおやつを与えすぎてしまい、食べ過ぎで太らせてしまうことがあるかもしれません。あるいは病気が原因で、肥満になることもあります。今回は肥満になる病気や病院に連れて行くタイミング、肥満の予防や対処法などをご紹介します。
病気が原因で太るのは、急激に太る場合に多く見られます。特に高齢犬の場合、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、甲状腺機能低下症、肝臓疾患、循環器疾患のような病気に注意が必要です。動物病院を受診すべきケースは、以下症状が同時に見られる場合です。
・食欲が低下しているのに体重が増えたり、太ったように見えたりする
・いつもどおりの食事量なのに急に太った
・元気がない、動きが鈍い
・お腹周りが太くなり、垂れている感じがする
・脚とか頸のあたりがむくんでいる
・毛が抜けて薄くなり、毛の艶がなくなった
・多飲多尿(水をたくさん飲んでおしっこの量も多い)などです。
痩せてないから心配はいらないと思わないで、太った場合でも病気が隠れていますので気をつけてください。
次にいわゆる「メタボさん」のダイエットの方法ですが、先に書いたように病気の場合もありますし、単純ではありません。ワンちゃん、猫ちゃんのダイエットは、単に体重を減らそうとして、とにかく食事量を減らす方法だけを行うと栄養不足になり危険です。バランスの良い栄養を摂取した上で量を調整していく必要がありますが、専門知識が必要になります。動物病院であれば、栄養管理を学んだスタッフがいますので、その子に合った体重管理のアドバイスをできます。肥満で病気になる前に、ちょっとしたダイエットとして動物病院を活用しましょう。太りすぎ、痩せすぎの目安は、ボディコンディションスコアというチェック方法がありますので、動物病院とかインターネットから入手して参考にしてみてください。飼い主さん、病院スタッフ、ペットたちが楽しみながら、病院に来るたびに笑いが溢れるようなダイエット作戦ができるといいですね。いつも言っているのですが100日くらいかけてゆっくりと痩せていきましょう。

■著者 アース動物病院 院長 上田 広之 氏

  2022/04/04   M I
 |  【vol.179】「猫のがん」について ≫