ペット医療コラム

【vol.07】夏にむけて〜特に虫対策

今年は、春に暖かい日が続き、害虫も多いようです。
たかが、虫と思っていたら、大変な事になるかも知れません。早めの対策を! 今年は平均気温が2℃前後高い状況が続いているようですが、各方面の影響は出ているのでしょうか?また100年に1度の大雪で雪解けが4月に入ってしまいましたね。
そのためでしょうか、毎年3月末にはマダニに咬まれた犬達が来院されていましたが、今年は5月に入ってから来院され、6月に入ってからも毎日のように犠牲犬がいます。マダニに咬まれますと血を吸われ、ダニが持っている病原体が犬に感染します。
その代表はライム病(ボレリア菌)です。当地方の過去の調査では8割のマダニの体内にボレリア菌がいて、ダニに咬まれた犬の約7割が感染し、約3割が何らかの症状(神経、心臓、眼症状)がでていました。本来マダニの大きさは2mm程度ですが、血を吸うと1週間で約1cmになります。2日以内に取らないと感染すると言われていますので、見つけたら早く取ってあげてください。
家で取るコツは、マダニを回転させます。決してまっすぐは引っ張らないでください。顎が残ってしまい、炎症が長引く原因となります。うまく取れない場合は動物病院で取ってもらいましょう。それと取ったあとは抗生物質を飲んだ方がいいです。

  2004/07/28   gracom
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