ペット医療コラム

【vol.38】思い出ありがとう~お盆を迎えて~

真夏になり、犬と一緒に出かけたりすることも多いと思います。また、猫との散歩もいいでしょう。ただ暑い日中は避けてくださいよ。  8月はお盆を迎えます。お墓参りやお寺さんへ行かれる方も多いと思います。
亡くなられた家族や親戚、ご先祖に手を合わせて在りし日を思い出したり、感謝の気持ちをあらわし、供養します。
以前にも書いたかもしれませんが、ここ北見地方はペット(伴侶動物)に携わっている方々が多く、おこがましいようですがその質も高いと思います。飼養管理、ワクチン管理の行き届いたブリーダーさん/ペット屋さんも増えました。展覧会だけでなくペットたちの運動会やイベントも増えています。最近では動物の介護を送迎付きでやってくれるところもできました。 ペット霊園さんも、伴侶動物たちを「おくる」家族の立場にたったハードとソフトを備えたところもできました。また個人で慰霊碑を建立された方もいらっしゃいます。
私たち獣医師は日々の診療の中で、「1年生存率は何%」「あと何ヶ月ぐらいの命です」とデータをもとにお話することがあります。非情なようですが最新の情報はお伝えします。大変つらいことなので、多くの方々は非常に落ち込み涙を流されます。しかし残された日々の中でも仕草や出してくれる声の中には喜びや幸せを感じることもあると思います。一つ一つが思い出となります。今日も一日ありがとうと言って過ごしたいものです。動物の痛みや苦しみを和らげてあげ、穏やかな最期を迎えることができたらと思います。
日頃より供養をされている方々は多いとは思いますが、お盆を迎え「手をあわせ」集まった家族や親戚と思い出話をすることが何よりの供養になろうかと思います。動物を飼ったことのない方はたくさんいらっしゃいますが、どうかペットを亡くした家族の気持ちを察していただけますようお願いします。

  2007/08/28   gracom
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