米製薬大手イーライリリーは3日、開発中のアルツハイマー病治療薬ドナネマブの臨床試験で、比較的症状が軽い患者の認知機能が低下していくのを防ぐ効果が示せたと発表しました。米国では6月までに、日本でも年内に承認申請する予定のようです。 ドナネマブは、脳内に蓄積し病気の原因となる有害なタンパク質「アミロイドベータ」に結合し除去する抗体を基にした点滴薬で、臨床試験は、認知症の前段階から軽い症状が出た人までを対象として行いました。1182人のデータを解析したところ、ドナネマブを投与した人は、薬効のない偽の薬を投与した人に比べて認知機能や日常生活を送る能力の低下が1年半後の時点で35%抑えられたという結果が出たようです。 一方副作用として、一過性の脳浮腫はドナネマブを投与した人の24%、微小な脳出血は31%にみられました。多くは軽度から中等度だったのですが、重度の症状が1.6%に起きたそうです。この症状により2人が死亡、他1人に重い症状が出た後に死亡しました。各国の薬事当局は、薬の効果がこうしたリスクと釣り合うかどうかを今後検討していくようです。 同社は、早期のアルツハイマー病患者で特に有害タンパク質の除去が有効である可能性が示せたとしつつ「致命的な病気に対する他の有効な治療法と同様に、重篤で命にかかわるリスクも存在する」とコメントし、試験の詳しい結果は追って発表予定だそうです。 同じ有害タンパク質の除去を狙った薬では、エーザイと米バイオジェンのレカネマブが米国で迅速承認され、日本でも承認申請中です。 また最近話題になっているのが経口中絶薬で早ければ5月中旬に認可が下り産婦人科で処方を受けれるようになる様で、今までの様な手術による掻把など体を傷つけるリスクはなくなるようです。 また78%の人が薬局で薬を買えるようにしてほしいとの事でその審議も行っているようです。私が約20年ほど前にアメリカに行ったときはレイプなどで望まない子供が出来た場合に飲む経口中絶薬も薬局で普通に薬剤師の指導の下で指導を受けて、販売購入するこができたのでそれから比べれば日本はまだまだアメリカより20年以上遅れていることになりますね。 ただし、日本での販売は薬価の設定が高く保険適応でないと現状の所は法律が変わっても、薬価の改定がなければしばらく薬局で購入することは難しいと思えます。