最近テレビなどで、医療機関の経営が厳しいという報道をよく見ると思います。ここ2年間で物価や人件費の上昇がどんどん進み、治療をするための材料費や採血検査などを外部に委託する委託費、各検査機器の購入費やメンテナンス料、各種光熱費、各職種の人件費がどんどん高騰しています。入院を持つ病院ではさらに、ベッドシーツなどのクリーニング代や患者さんの給食を作るための材料費、夜間の人件費や光熱費などさらに支出が増えています。一方で医療機関の主な収入である診療報酬は、2年に1回程度国の様々な機関が話し合って改訂されます。そのため医療機関の収入はここ2年間で変わっていないか、むしろ新型コロナの影響などで落ち込んでいます。以上のことから現在日本の病院の約7割が赤字の状態となっており、病院の倒産も増えてきています。最近の報道で診療報酬がプラス改訂になる見込みという記事も見ますが、これまでもプラス改訂と言われていたのに、実際の診療報酬を見てみると、患者さんの負担を増やすものや実際算定するための条件が厳しくて請求できないものばかりで、今回はそのようなことがないことを祈るばかりです。北見市内に住んでいる方は、約2年前に北見中央病院の突然の倒産を覚えていると思います。病院に普段あまりかかることがない健康な方はあまり影響がなかったかもしれませんが、その病院に通院中だった患者さんやそのご家族、他の北見市内の医療機関にはとても大きな影響がありました。通院中や入院中の患者さんは転院を余儀なくされ、受け入れる側の医療機関にも影響が出て、何よりも救急車を受け入れていた病院の一つが閉院したことにより、北見市内の救急医療にも大きな影響が出ました。北見市内の今ある病院が、今後もし一つでも閉院するようなことがあれば、北見市内どころかオホーツク圏の医療が危うくなると思います。どこの医療機関も、経営よりも患者さんの診療を優先していますが、ここまで経営が悪くなると医療機関の倒産を何とか回避しなければ、かえって市民の方の医療に悪影響が出てしまいますので、各医療機関は今なんとか踏ん張っている所です。
これまで事故や急病、急な出産などがあっても、救急車で医療機関に搬送されて適切な医療が受けられていたのが当たり前でなくなる可能性があります。そうなると安心して住める地域ではなくなってしまいますので、今後も市民の方のご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

