予防医学コラム

循環器内科の歴史 (その1)

今回は、循環器内科の歴史ついてお話しします。
日本の循環器医療は、いつから始まり、どのように現代医学へと進化したのでしょうか。
初期
循環器内科は、1909年に京都大学で第3内科学講座として設置され、賀屋隆吉教授が担当しました。彼は病態生理の研究を重視し、薬剤治療に加えて電気治療や食事療法の必要性を説きました。この時期、循環器系の研究が進展し、心臓病の理解が深まりました。
1926年には、真下俊一教授が心音、心電図、脈波図の記録に関する研究を行い、循環器系における物理学的現象の解明に貢献しました。彼はまた、1935年に日本循環器学会を創立し、循環器内科の発展に寄与しました。
日本循環器学会の歴史
日本循環器学会の前身である、日本循環器病学会が真下俊一教授から、東京大学・呉健教授、九州大学・金子康次朗教授に呼びかけられ、京都で発足しました。初年度会員数は299名でした。
1938年、心電図所見を明記した心筋梗塞の日本における最初の症例が報告されました。
1968年、日本初のCCU(Coronary Care Unit)が東京女子医科大学で開所されました。
1970年、日本心臓財団が設立。
1997年、心筋梗塞、心不全、不整脈、高血圧等の診療に関するガイドライン作成を目指した研究活動を立ち上げ、 日本心臓病学会、日本心血管インターベンション学会、日本高血圧学会等の協力を得て、3年計画で 診療ガイドラインが作成されました。
2004年、一般市民によるAED使用が認可されました。
2016年、脳卒中と循環器病第一次5ヵ年計画が発表されました。
2020年3月、日本循環器学会COVID−19対策特命チームが結成され、医療体制維持に向けた提言や研究を論文化し多数発表されました。
2020年7月、新型コロナウィルス感染症の影響で第84回日本循環器学会学術集会が初めて完全オンラインで開催された。
2021年3月、新型コロナウィルス感染症の影響で第85回日本循環器学会学術集会が初めて現地開催&オンラインのハイブリッド型にて開催された。
このように、戦前、戦時中、戦後、震災、新型コロナウィルス感染症のなかで、循環器診療は日々進歩してまいりました。
次回は、『循環器内科の歴史(その2)』についてお話ししたいと思います。

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