予防医学コラム

動脈硬化

今回は、動脈硬化のお話しをしたいと思います。 前回、動脈と静脈のお話ししましたが、動脈が硬くなる病気『動脈硬化』についてです。
動脈硬化は文字どおり動脈が硬化する症状です。また血管内の壁が厚くなることも動脈硬化の1つの症状です。このようにして血管の中を血液が流れにくくなるのが動脈硬化の特徴となっています。そもそも動脈は心臓が強い力で押し出した血液がはじめに流れ込む場所であるため、日頃から負担の大きな血管です。そのため体内に活性酸素が増えると負担の大きい動脈が本来の血管としての働きを失いやすくなるのです。
また動脈は硬化した際に重篤な病気に繋がりやすいという特徴もあります。硬化により血管の内側の壁が厚くなっているところに強い力で血液が流れてくると、それだけ血管にかかる圧力が強くなります。また、活性酸素の働きにより血管を構成する細胞が破損するとそれだけ柔軟性を失うため、血管が破れやすくなります。
動脈は4層構造を持っています。血管の外側から外膜、中膜、内膜、内皮細胞と層になっており、内皮細胞は栄養素を体内に取り込む際のフィルターの働きをしたり、血液が固まることを防ぐ働きをしたりします。つまり内皮細胞が正常に存在し、正常に働くことで人の体は動脈硬化を自然と防ぐ機能を持っているのです。しかし高血圧などによって血管に負担のかかる状態が続くと、内皮細胞に傷がついてしまいます。
このように動脈硬化は心筋梗塞、脳梗塞、狭心症などの重篤な病気に繋がる恐れを持っています。
ただ『動脈硬化』を恐ろしい病気と思わないでください。次回は『動脈硬化の原因』についてお話しし、予防への着眼点をわかりやすく説明したいと思います。

fukuhara2402

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