予防医学コラム

爪周囲炎・爪下血腫

●爪周囲炎 爪周囲炎とは、爪の周りの細菌感染です。深爪、巻き爪、ささくれ、棘がささる、爪噛みなどの軽微な外傷から生じます。 爪の周りに限局して腫れや痛みが出て、爪の下や周りに膿が溜まります。進行すると炎症が深部に波及し、指のはらの方まで膿が広がったり、化膿性腱鞘炎、骨髄炎、骨の壊死など重篤な状態になることがあります。 初期の場合は抗菌薬の内服で良くなりますが、膿が溜まっていたり、爪が食い込んでいるような場合は外科的な処置が必要です。 慢性の爪周囲炎は、手が濡れる頻度の高い職業の人、糖尿病や免疫機能低下のある人にみられます。この場合は、水に濡れることをなるべく避け、軟膏治療を行います。 ●爪下血腫 爪下血腫とは爪の下で出血が起こるものです。爪の上にものを落としたり、踏まれたり、靴の中で爪が当たって慢性的に刺激を受けることで起こります。 通常は出血は自然に吸収されていきます。血腫が大きい場合は、数週間で爪が剥がれ落ち、元の爪の下に新しい爪が生えて古い爪に置き換わります。 血腫の大きさによっては、 爪の下で圧が上がって周りの組織を圧迫するために非常に強い痛みがでることがあります。痛みが強い場合は爪に穴を開けて溜まった血を排出すると痛みは改善します。 爪の下の腫瘍によっても爪の変色が起こることがあるので、思い当たる外傷がない場合は注意が必要です。

moriya2210.jpg

守谷先生のコラム   2022/09/26   M I
≪ 相互作用とその問題点について  |  子どもとコロナ その⑪ 保育施設、小中学校の対応 ≫