予防医学コラム

顔面骨骨折

顔面骨はいくつかの骨から構成されています。
非常に複雑な形をしており、顔の形態と、神経や血管の通り道、眼球の保持、涙の通り道、歯の土台など様々な機能と役割を持っています。
顔は衣類で隠すことができないため怪我を受けやすい部位で、転倒、交通事故、スポーツ、暴力などにより受傷します。
皮膚・皮下組織、骨のみならず、様々な機能を持つ構造物が損傷される可能性があり、それぞれの機能により特徴的な症状がみられます。
顔面骨骨折が生じやすい部分として、前頭骨(額)、眼窩(目玉を納めている部分)、鼻骨・篩骨(鼻とその奥にある骨)、頬骨、上顎骨(上の歯茎、鼻の付け根とその周囲)、下顎骨などがあります。
たとえば頬骨骨折では、頬の高さが低くなったり、筋肉が挟まれることにより口が開きにくくなったり、噛み合わせの異常、神経が挟まれることによる痺れ、複視などが起こります。
治療は骨折のずれが小さかったり、機能的な問題がない場合は保存的に様子を見る場合がありますが、そうでなければずれた骨を元の位置に戻し固定するために手術を行います。顔は他人から見られる部位であり、機能のみならず整容的な治療も望まれます。場合によっては緊急に手術を行う必要のあるものや、1~2週間もするとずれた位置でくっついてしまい治療しにくくなることもありますので、受傷したら早めに受診することをおすすめします。

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守谷先生のコラム   2022/04/27   M I
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