今回は、塩分制限食についてお話しします。
前回、塩分制限は1日6gとお話ししました。つまり1食あたり2gという事になります。人それぞれ食生活は違いますし、現状で塩分が多い食事に慣れている人は、無理な減塩の目標を立てても、結局続かないと意味がありません。現時点で塩分摂取量が多い人は、厚生労働省の1日男性が7・5g、女性が6・5g未満を目指してみてはいかがでしょうか? それが無理なく続けられるようなら6g未満を目指しましょう。
次の点に注意してみてはいかがでしょうか。
薄味に慣れていきましょう
少しずつ薄味にすることで、徐々に慣れていきましょう。
加工食品は避けましょう
加工食品には食塩が多く含まれているものもあります。最近では加工食品の栄養成分に食塩相当量が記載されているものもありますのでなるべく食塩相当量が高いものは避けましょう。
味付けを工夫してみましょう
薄味の料理でもお酢や香辛料を適度に加えると美味しく食べられると思います。またレモンやゆずなどの柑橘系の搾り汁を加えると酸味が増し、味のバリエーションが増えます。
出汁をとってしっかり塩分を制限しましょう
昆布やカツオでしっかり出汁を取ることによって、調味料を減らすことができますので、塩分を控えることが出来ます。また、出汁を取ることにより旨み成分も増えますので、薄味でも美味しく感じることが出来ます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」が変わると全国の学校給食などが一斉にその基準に沿って減塩が進みます。また食品メーカーやコンビニやスーパーなどの惣菜なども、この基準に合わせて少しずつ減塩が進んでいます。
レシピ本『国循の美味しい!かるしおレシピ』(写真)を参考にしてはいかがでしょうか。
次回は、『コレステロール』についてお話ししたいと思います。