健康・福祉コラム

疲れにくい体になるために ~積極的休養のすすめ~

 9月を過ぎると、気温の変化をより感じやすい季節になり、体調を崩しやすい、疲れがたまりやすいと思っている方も多いかもしれません。  「疲れた~」という感覚は「休養しなさい」という体からのサインです。疲れをそのままため込むと、体やこころの不調の原因にもなりかねません。  生活の中に上手に休養をとり入れることは大事なことです。  
そんな時には、積極的休養と言われる方法を取り入れてはいかがでしょうか。  
休養は、「休むこと」と、「養うこと」の2つの意味があり、疲労回復のためだけではなく、次の活動に向けた体力や活力、意欲などを養うものでもあります。  
疲れた時にあえて軽く体を動かすことで血流を改善させ、疲労物質を効率的に排出させる休養方法です。  運動といっても、さほど身構える必要はありません。体が程よく温まり、心地よさを感じられる程度の運動にとどめることがコツとなります。  
例えば…。  
【1】有酸素運動  
息が上がらない程度の、ウォーキングや軽いジョギングなどは、全身の筋肉を動かすので、血行を良くすることにも役立ちます。  
【2】全身を水につける  
プールに入る、湯船のお湯につかるということも、浮力で筋肉の緊張がほぐれるので、効果が期待できます。  
 プールも無理に泳がずとも、水中を歩くだけでも良いですし、入浴も38度程度のぬるいお湯にゆったりつかりましょう。  
【3】ストレッチ  
 背伸びをする、首をゆっくり回す、腕や手足を振るなどのストレッチは、手軽に行えて気分転換にもなります。  
ストレッチは、呼吸を止めずに体を伸ばし、気持ちいいと感じる部分でキープすることがポイントです。   
不安や緊張で疲れた時に、筋肉のコリや緊張が和らぐと、リラックス効果もありますよ。  
【4】散歩やショッピング   
運動もしたくないくらい疲れたなという時もあると思います。そんな時は無理をせず、軽く外を歩く程度でも充分なリフレッシュ効果が期待できます。   
日々の生活の中で、無意識に疲労はたまっているものですが、ご自分に合った方法を見つけて、上手に休養をとってみませんか。

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■お話 北見市保健福祉部健康推進課  推進課保健師 田村 祐子 氏

  2023/08/24   M I
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