菓子パンを食事として推奨してはいませんが、国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしさんご夫婦(北見の姉妹都市「高知県」出身)を題材にした朝の連続ドラマ「あんぱん」が始まりましたので、あんパンについてお話したいと思います。
あんパンは明治7年に東京のパン製造会社で考案され、明治30年頃には全国的に流行したと言われています。ご存じの通り小豆の「あん」をパン生地の中に入れて焼き上げたジャパニーズフードです。
アンパンマンはお腹が空いている人に、自分の顔(あんパン)を差しだして助けてあげていますが、あんパン1個のエネルギーは約250キロカロリー。糖質が多いので、食べるとすぐにエネルギーに変わり、緊急時の元気回復に有効です。また運動前に食べてエネルギーチャージをしておけば、パフォーマンスや集中力の向上に役立てることができます。しかし反面現代人には「太りそう」「健康に良くなさそう」というマイナスのイメージもあるかもしれません。そういうイメージは、菓子パンすべてにあるものと思いますが…。あんパンの良いところは、他の菓子パンより脂質が少なめで、たんぱく質やミネラル、食物繊維が豊富に含まれている事です。その理由はあんが小豆から出来ているためです。ですからオススメは「粒あん」です。
という事で、朝食にあんパンを加え、栄養バランスを整えた朝食献立を提案します。
※大人の1食分を想定(栄養計算はカロリーSlism活用)
●あんパン1個(80g程度)
●アスパラとトマトのサラダ(ノンオイルドレッシング)
●スクランブルエッグ(卵1個)
●牛乳(200㎖)
●キウイフルーツ(1個)
(約500キロカロリー、たんぱく質22.3g、脂質16.7g、塩分2.5g)
新しい生活がスタートして1ヶ月も経つと、少しバテてしまうこともあると思いますが、朝食は少し力を抜きつつ整えてみてはいかがでしょうか?毎日の食事は組み合わせ次第でバランスを調整することができます。また、時間に追われる朝食作りは、前日に1品だけ準備を済ませておくとスムーズに進みます(例えばアスパラは茹でておくなど)。なお、ダイエット中の方は1/2個程度にとどめておくと安心ですね。ご活用ください。
お話 北見地区栄養士会 酒井 多恵子 氏