健康・福祉コラム

自分と大切な家族の健康のために 禁煙に取り組みませんか?

 暦の上ではもう春ですが、まだ寒さの厳しい毎日が続いていますね。みなさん体調にお変わりはありませんか。今回は、子育て世代にも特に注意していただきたい、たばこの害についてお伝えしていきたいと思います!
北見市では、妊婦の喫煙率、育児中の両親の喫煙率ともに全国と比較して高い状況にあります。また、各乳幼児健診で、子どもの年齢が高くなるとともに喫煙率が上がっており、妊娠中に禁煙しても、子どもの成長とともに喫煙を再開してしまう傾向があります。
たばこの煙には多くの有害物質が含まれています。子どもなどたばこを吸わない人も、周囲の人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」により、健康に影響を受けます。子どもの近くで吸わなければ大丈夫と思っていませんか?換気扇の近くや屋外で吸っていても、受動喫煙の影響は受けます。また、「電子たばこ」なら心配ないと思っていませんか?電子たばこもニコチンを発生させます。燃やさないため副流煙は出ませんが、呼気からは有害物質が吐き出されます。
受動喫煙による健康被害は、「脳卒中、心筋梗塞、狭心症、肺がん、呼吸機能低下」の他「中耳炎、喘息、乳幼児突然死症候群(SIDS)」のリスクも高めます。また子どもの誤飲事故の原因の第一位はたばこです。
自分と大切な家族の健康のために、たばことさよならしましょう!!
①禁煙開始日を設定し、吸いたい気持ちの対処方法を決めておきましょう。
・周囲に宣言して禁煙開始への意欲を高めましょう。
・たばこの代わりとなる習慣を作りましょう。
②禁煙外来を受診しましょう。
・妊婦や授乳中でなければ、ニコチンガムやニコチンパッチを使えます。薬局や禁煙外来を利用しましょう。
③家族みんなでサポートしましょう。
・たばこ、ライター、灰皿は処分し、喫煙場所を掃除して環境を整えるお手伝いを!
・禁煙に役立ちそうなガム等を用意する等、一緒に頑張っているスタンスでチームとなり支えていきましょう。

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お話 北見市保健福祉部健康推進課 保健師 小林 亜衣 氏

  2025/01/27   M I
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