「えっ、この私が骨粗しょう症⁉」市の助成対象だからと何の気なしに受けた骨粗しょう症検診の結果は、特に大腿骨(足の付け根)の骨密度が低く、すぐにお薬治療が必要な状態でした。今まで何度も受けて異常なしだったのに何で…と聞いてみたところ、骨粗しょう症の診断ガイドラインでは、測定は大腿骨と腰椎(背骨)が最優先との説明でした。思い返してみると、今迄は足の付け根じゃなく踵(かかと)の骨の検査だったなぁ。いつ頃から骨密度が低かったのか知らずに、破天荒なスキー転倒、妙に不自然なゴルフスウィング、ゲンゴロウのごとく低い体勢を強いられるロードバイクレース等の数々。今まで大きな怪我や骨折がなかったのがせめてもの救い…と反省しきりです。
さて、自分で言うのも何ですが真面目がとりえの私は、きちんとカルシウム剤を飲み続け定期検査に臨みます。さぞかし骨密度は改善したかと思いきやまだ正常値にはほど遠く、代わりに尿中カルシウム量がやたら高くなっているとの結果。カルシウムは骨に吸収されなければ体に溜めておくことが出来ず、尿や便として排泄されてしまうそうです。
骨粗しょう症の治療は、お薬だけに頼るのではなく、骨代謝を良くする食生活や骨を強くする運動習慣(骨への刺激)も大事だと身を持って知らされました。つまるところ、骨粗しょう症は生活習慣病だったのです。
骨粗しょう症は、寝たきりや介護を招く危険性が高く、北見市においても健康寿命を脅かす大きな原因です。骨折が骨折を招く「骨折ドミノ」、さらには認知機能の衰えにも繋がる等、本人・家族の生活全般に支障が出かねません。
20代に比べ2センチ以上身長が縮んだり、背中が丸まってきたり、骨折したことがある(女性・高齢であれば尚更)人は、いちど整形外科で骨粗しょう症検査を受けることをお勧めします。人生百年時代を健やかに過ごすため、早めに自分の骨折リスクに気づき、骨太な一歩を踏み出していただきたい…「還暦を過ぎた保健師の私」の願いです。
食生活や運動についてのご相談は、市の保健師・栄養士にも気軽にお声をかけてください。
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