健康・福祉コラム

認知症とは…

 ♪もういくつ寝ると♪クリスマスとお正月♪
残すところ今年もあと1ヶ月となりました。最近は1年があっという間に駆け過ぎ去ってしまうように感じられます。確実なのは一つ一つ年を重ねるという現実です。あっちこっち痛く多少の内服薬はあるもののどうにか健康で暮らしていることに感謝しています。
日本という国では、2024年度の厚生労働省の調査で認知症と診断された方が、2022年度では443万人、うち65歳以上の高齢者の有病率は12.3%であり、最近よく報道されるMCI軽度認知障害と診断されている方が558万5千人にものぼっているのが実情です。MCIと診断された方の約10%は1年間で認知症になっているという統計も出ています。しかし一方では適切な予防を行うことで30%の方が健常な状況に戻ることも立証されているそうです。では認知症とMCI軽度認知症の大きな違いとは何でしょうか。
認知症は、日常生活に時折支障が生じる程度に認知機能が低下している状態と言われてきました。MCIの人は、大体の日常生活を問題なく送ることができる状態です。ただし、新しいことや新しい場所、新しい機械などの操作は苦手になってきています。誰でも認知機能は年齢とともに低下していきますが、MCIの人は、認知機能のレベルが「年相応」よりも低下している状態です。全てのMCIの方に当てはまる理由ではありませんが、記憶力に軽度の低下がみられる場合が多く認められるとのことです。
私自身も現在のSNSやパソコンの操作についていけないことが多々あります。どうしたらいいのか「もの忘れが気になるけれど、自分はMCIや認知症なのだろうか」と不安になることがありますよね。「自分ではもの忘れはないと思っているけど、そろそろ歳だし検査しておいたほうがいいかな」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。少しでも不安があれば、なるべく早めに医師の診断を受けることが大切だと言われています。案ずるよりきちんとした診断をして頂き「予防」することが大切なことと思います。病院に行くことが気が引けてしまう方は、お近くの「地域包括支援センター」へ相談に行くことも手段の一つです。
こうやって予防することは大切なことですが、それは「認知症」が自分自身だけではなく、ゆくゆく家族を巻き込んでしまう病気だからです。認知症の方を支える介護者が支援を行う上でどうすればいいのか判断ができない、普通にしてほしいだけなのに、なかなか思うようにならない、怒ってしまう。介護している側が自責の念にとらわれてしまったり、これでよいのかと思い悩んだり、苦しむことが多くあります。何事も予防ということは今後生きていくうえで大変必要なことなのかもしれませんね。
今年1年に感謝し、お体に十分留意され新しい新年をお迎えください。来年が皆様にとって良い年でありますように!

お話 社会福祉法人 治恵会 法人本部 小泉 昭江 氏

健康コラム2512

  2025/11/25   gracom
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