「早寝早起き朝ごはん」という言葉を聞いたことはありますか?子どもの生活リズムを整えるために文部科学省が推進している取り組みです。
子どもの健やかな成長には、睡眠や食事をはじめとした規則正しい生活が大切です。
★早寝早起きの大切さ
寝る子は育つ」とよく言われるように、夜寝ている間は子どもの心とからだの成長に欠かせない成長ホルモンが分泌されます。夜早く眠ることでホルモンが十分に分泌され、子どもの健やかな成長につながります。
早く寝るためには、まず早起きをすることがポイントです。早く起きることで朝ごはんを食べる時間をしっかりとることができ、午前中から元気に遊び、夜は自然に早く眠りにつくことができます。このサイクルを繰り返すことで、規則正しい生活リズムが身についていきます。
<夜眠っている間に分泌されるホルモン>
・成長ホルモン
脳や筋肉、骨を育てます。眠ってから70分後に分泌のピークを迎え、夜の12時になると分泌が低下していきます。
・メラトニン
情緒を安定させる働きがあります。夜の12時から6時間くらい、暗い中でのみ分泌されます。
・コルチゾール
体温を調整して目を覚まさせ、エネルギーを発散させます。朝4時ころから分泌され、6時ころにピークになります。
★朝ごはんの大切さ
朝ごはんは1日を元気に過ごすための大切なエネルギー源です。またよく噛んで食べることで脳やお腹を目覚めさせ、早寝早起きのリズムをつけることにつながります。朝ごはんをきちんと食べ、1日を元気にスタートさせましょう。
★生活リズムを整えるために
子どものころに身に着けた生活リズムは成長してからも崩れにくく、大人になってからの生活習慣の基礎となります。この機会にお子さんのこれまでの生活を振り返り、整った生活リズムを目指しましょう!
<生活リズムを整えるポイント>
・朝は決まった時間に起きましょう
・起きたらカーテンを開けて光を浴びましょう
・朝ごはんをおいしく食べましょう
・身体を動かして遊びましょう
・寝るときはテレビやスマートフォンの光が目に入らないようにしましょう
・夜寝るときは電気を消しましょう
■お話 北見市保健福祉部健康推進課 保健師 井上 舞桜 氏