日ごとに寒さがつのってまいりますが、いかがお過ごしですか。
今年はインフルエンザと新型コロナウイルスが同時流行しています。感染症を予防するためには、免疫力を高めることが重要です。そこで期待されている栄養素『ビタミンD』。
今回は、免疫機能にかかわる『ビタミンD』の働きやおすすめの摂り方をお伝えします。 そもそも免疫とは?
免疫とは、ウイルスなどの有害な物質から体を守る仕組みのことをいい、免疫力は体に入ってきたウイルス等と戦う力のことをいいます。 『ビタミンD』はどんな働きをしてくれるの?
ビタミンDには体内にウイルスが侵入してきた際に不要な免疫反応に抵抗し、必要な免疫機能を促す役割をしています。インフルエンザ、風邪、肺炎などの感染症にかかりにくくします。また、骨を丈夫にする働きもあり、骨折の予防や抑制へとつながります。
ビタミンDの摂り方、おすすめの食品
~魚~
魚はビタミンDが豊富で、カルシウムも多いので骨の健康のためにもおすすめの食品です
さんま、鮭、カレイ、ぶり、まぐろ
~きのこ~
きのこはビタミンやミネラルが豊富で、腸内環境を整える効果がある食物繊維が豊富に含まれています。
★しいたけ、きくらげ、舞茸、えのき茸、エリンギ
~海藻類~
カルシウムを多く含み、ビタミンDの吸収を助けます。
★ひじき、もずく、昆布、わかめ
~チーズ~
乳製品は、ビタミンDとカルシウムを同時に摂取できます。乳酸菌には、腸内環境を整えたりビタミンDの濃度を高めたりする効果があります。
★プロセスチーズ、ヨーグルト、牛乳
~日光を浴びる~
食事から摂取する以外に、体内で作り出す方法があります。
ビタミンDは「太陽のビタミン」とも呼ばれており、1日20分ほど日光浴をするだけで必要なビタミンDをまかなえます。普段屋内で過ごすことが多い方は、意識して外に出てみる習慣をつくりましょう。
■お話 北見地区栄養士会 酒井 久美子 氏