健康・福祉コラム

子どもが「学校に行きたくない」 と言ったら

 学校に行きたくない-そう言われて焦らない親はいません。優しく接するのが良いのか、叱咤激励するのが良いのか…。「学校に行きなさい」という言葉に効果があるのは最初の数日間で、それでも行けない時は逆効果になってしまうことが多いです。

令和4年度文部科学省の調査では、小・中学校における不登校児童生徒数を29万9,048人と発表しています。過去5年間の傾向として、小学校・中学校ともに不登校児童生徒数及びその割合は増加しており、不登校となる理由も子どもの年齢や状況によって様々です。

最初は親が「どうしたの?」と理由を聞いても、口を閉ざしたり、子ども自身が明らかな理由をわかっていないこともあるでしょう。原因探しにやっきになって「育て方が悪かった」などと家族内で責め合い、家族の仲が悪くなることは、余計に子どものストレスを増やすことになります。もし、子どもの体や心に不調がある時は、自宅でゆっくり過ごす時間も必要です。学校に行かないとダラダラしているように見え、どうしても子どものできていないことに目が向きやすいですが、できていることに目を向け・声をかけ、子どもの思いを受け止めてあげてください。家庭では、どんな時も親はあなたが大切で、いつでも味方だと言葉や態度で伝え、子どもの居場所を作ってあげてください。子どもは自分が大切な存在で、必要とされていると思えた時、必ず新しい一歩を踏み出すことができます。

そして、今は様々な選択肢について学校や相談機関に相談することができます。家庭の中だけで抱え込む必要はありません。学校に行かないことは、学業の遅れや進路の選択肢が少なくなることも考えられますが、最終的に子どもが社会的に自立することを目指すことがゴールだとしたら、「学校に登校する」ことだけを目標にするのではなく、様々な選択肢の中で子ども自身が自らの進路を主体的に考え、行動できるような支援が必要です。子ども支援課でも、その子の状況に合わせた対応を一緒に考え、活用できる社会資源やサービスにつなぐことをしています。相談機関の一つとしてご利用ください。

11月は児童虐待防止推進月間です。 ■北見市子ども支援課 TEL.0157-25-1137

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■お話 北見市子ども未来部子ども支援課 保健師 佐々木 香織 氏

  2023/10/26   M I
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