このコラムを書いている2月10日現在、北見市内では、新型コロナに感染される方は昨年12月に比べかなり少なくなっています。しかし発熱などの症状があり、検査を希望される方に検査をすると、2~3人に1人くらいの割合でまだ新型コロナが陽性となります。またお子さんの間ではインフルエンザが流行しており、小児科は忙しいと聞いております。さてこれまでの状況を見ていると、恐らく新型コロナは今後も消えることはなく、1年中増えたり減ったりを繰り返していくでしょう。このような中、政府は新型コロナの扱いを5月8日から2類から5類感染症に引き下げ、インフルエンザと同等の扱いにすると発表しました。またマスク着用も、2類感染症の扱いのままである3月中旬位から、着脱は個人の判断に任せるという流れになろうとしています。その賛否はさておき、今までのコラムでもお伝えしてきました通り、北見市ではこれまで新型コロナ流行期に、何度も医療崩壊寸前のところまで医療のひっ迫を経験してきました。また何度も、北見市内の医療機関や高齢者・障害者施設でのクラスターも経験してきましたが、新型コロナは重症な基礎疾患をお持ちの方や寝たきり状態の高齢者に対しては、ワクチンをしていたとしても命に関わる感染症だと思います。そのためこれから新型コロナと共存していく社会、すなわちアフタ―コロナとなっていきますが、オホーツク地域にお住いの方々には、オホーツクの医療崩壊を防ぐため、また新型コロナ感染症により亡くなる方を1人でも少なくするため、次のような対策は引き続きお願いしたいと思います。
①医療機関に受診する際にはアルコール消毒とマスクの着用を!
医療機関には、重症な基礎疾患をお持ちの患者さんや高齢の患者さんが多く受診されています。その方々に新型コロナを感染させないように、アルコール消毒とマスクの着用を!
②高齢者や障害者施設に面会の際にもアルコール消毒とマスク着用の徹底を!
施設でクラスターが発生すると、亡くなる方が出る可能性が高いです。そのため施設への新型コロナウイルスの持ち込みを防ぐためにも、アルコール消毒とマスク着用の徹底を!
③特に屋内で換気が十分ではない、人が密集する場面ではアルコール消毒とマスクの着用を!
オホーツクの感染者がまた急増して、医療がひっ迫するのを防ぐためにも、屋内で人が密集する所に行く際には、引き続きアルコール消毒とマスクの着用を!
■お話…本間 栄志 氏 医療法人社団 邦栄会 本間内科医院 理事長