このコラムを書いている4月10日現在、北見市内では、新型コロナとインフルエンザ感染者が、3月に比べさらに減少傾向で非常に落ち着いています。しかし各学校が始まったことや、転出&転入で人の動きもありましたので、これから増えてくる可能性もあるため油断は禁物です。さて当院では発熱などの症状がある患者さんに対し、引き続き検査や診療を継続して行っておりますが、以前はほとんどの方が事前に電話で検査や診療の予約をしてから来院頂いておりました。しかし最近では、予約なしに突然来院される方や、発熱しているのに連絡なしに直接院内に入って来られる方が増えてきました。ゴールデンウィーク中には、全国的にコロナ以前レベルに観光などで人流が戻ると予想されています。そのため連休明けには5類に移行するものの、発熱者が急増するかもしれません。これまで通り検査できる人数には限界があるため、発熱や風邪などの症状がある方は、各医療機関に受診する際に、今まで通り電話で予約をしてからの受診にご協力をお願いいたします。 さて最近になってようやく、新型コロナ感染症が5類になった以降の検査料金などの見解が行政から出されましたので、お伝えしておきます。(あくまで現状での予想です。)
①新型コロナIDNOW検査(PCRとほぼ同等の検出力あり)
現 在→検査料金は自己負担分が公費で無料だが、 諸費用などで3割負担の方で自己負担額がコロナ陽性でも陰性でも2,500円前後。1割負担の方でコロナ陽性でも陰性でも1,000円前後。
5類移行後→検査料金にも自己負担が発生し、諸費用などで3割負担の方で自己負担額が、コロナ陽性で5,000円~7,000円、コロナ陰性で5,000円前後。1割負担の方でコロナ陽性陰性共に2,000円前後。
②新型コロナ+インフルエンザ抗原検査
現 在→検査料金は自己負担分が公費で無料だが、 諸費用などで3割負担の方で自己負担額がコロナ陽性でも陰性でも2,500円前後。1割負担の方でコロナ陽性でも陰性でも1,000円前後。
5類移行後→検査料金にも自己負担が発生し、諸費用などで3割負担の方で自己負担額が、コロナ陽性で4,000円~7,000円、コロナ陰性で4,000円前後。1割負担の方でコロナ陽性陰性共に1,500円~2,000円。
以上のように検査料金が特に3割負担の方では高額になるため、5類移行後、検査を希望されない方が増えると予想されます。そのため新型コロナかどうかわからない風邪症状の方が増えて自宅療養をされないため、感染者の急増につながる可能性があります。
■お話…本間 栄志 氏 医療法人社団 邦栄会 本間内科医院 理事長