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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.63

愛犬と外に出かけよう

安全なドライブをして自然を満喫!!

今月に入り、いよいよ収穫の秋到来です。今年は天候不順で農作物の出来が心配です。秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋、行楽の秋、読書の秋…となかなか好きな季節です。 9月いっぱいは、まだ愛犬を連れて自然と親しむことができると思います。夏ほど暑さには気をつけなくてもいいですし、多いに出かけましょう。でもちょっとした注意点を守りましょう。

まずは、愛犬が車に慣れていることが絶対条件ですね。いきなり遠出は犬にとってはかなり負担です。車に慣れず、酔う犬もいます。 まずエンジンをかけない状態で車に乗せるところから始めます。それから5分ぐらいのドライブ、徐々に慣らしていきましょう。 それでも、どうしても酔ってしまう犬もいます。犬用の酔い止めを試してみてもいいでしょう。

ドライブ中は運転に集中できるようにしてください。犬を自由にさせるのは大変危険です。急にドライバーの手元に来たりすると、ハンドルを取られます。 また、犬を抱っこして運転している方も見かけます。これも大変危険ですし、犬の関節にも大きな負担がかかります。 また、時速30kmほどでも急ブレーキをかけると、犬はフロントガラスに激突します。 ということで「車の中に愛犬の安全なスペース」を確保してください。できたらシートベルトで固定できるメッシュ素材の専用スペース(ペットセーフティシート)がいいでしょう。風通しもよく、お互いに確認でき安心ですし、異常にも早く気がつくことが出来ます。 はじめのうちは出してくれと吠えるかも知れませんが、犬はそこが安心できる場所だとわかったら、心地よく過ごせるものです。是非ともご用意されることを勧めます。

さて目的地に着きました。広々とした自然一杯の場所だと、ワンちゃんを自由に走らせたくなりますが、ドッグラン以外では犬を放さないのがマナーです(特に北海道の場合は犬が野ネズミを食べてしまうと、エキノコックスの心配をしなくてはならなくなります)。 まわりの人や犬がいないことを確認して、伸び縮みするロングリードをつけて楽しんでください。犬たちは信頼している飼主さんと楽しく過ごすのがとっても大好きです。 遊んだ後はピクニックの楽しみ、ランチタイム。くつろげるワンちゃん用のスペースを用意してあげて下さい。車の中で使ったペットセーフティシートにタオルをかけ、周囲が気にならないようにしてあげます。不安からくる無駄吠えも少なくなることでしょう。おやつはほどほどに。

自然の中で遊んだ後は、ワンちゃんのカラダに異常がないかどうかチェックしておきましょう。ゴミや砂、草木の種やトゲ、そしてマダニが付いていないか確認しましょう。 眼をパチパチさせたり、充血してる場合は、ゴミや草木で眼を傷つけている場合があります。すぐに治らない場合は、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。 ドライブは安全第一に考え、多いに楽しんで来て下さい。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2009年9月号掲載

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