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ペット広場タイトル

グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.61

新しい子犬がやって来た!

迎える側の心構え

リラ冷えが続きましたが、これからが夏本番。外で思いっきり遊びましょう。でも、くれぐれも事故には気をつけて下さいね。 何度もペット屋さんに行っていろいろ考えた末に、新しく迎え入れる子犬。中には眼が会ったからと衝動買いした子犬もいるかもしれませんね。みなさん楽しみにしている新しい家族(メンバー)ですが、子犬にとっては家に来た当日は、今までの環境と全てが変わり、不安で一杯です。

とっても可愛いので、遊んだり、触ったりしたい気持はわかりますが、そこはぐっと我慢して、家に来た当日も入れて1週間は、ゆっくり休ませてあげてください。子犬は、1日18~20時間くらい寝ます。遊びすぎは体調を崩したりする原因となります。すぐにエネルギーが切れて「低血糖」になってしまいます。ゆっくりとさせることが、快適な環境づくりの第1歩と考えてください。 そして食事は、まずはペット屋さんで食べていたものをそのままあげるのがいいでしょう。緊張してお腹も敏感になっていますので、食事も変えてしまうとすぐに下痢になってしまいます。それで食欲不振になりますと結構大変なことになります。 初めてのワクチンも家に来て1週間の慣らしが終わってからの方がいいでしょう。ワクチンの種類やうち方については、その子の月齢や親のワクチン歴にもよりますので、獣医師に相談したほうが良いでしょう。

家に用意してもらいたいものは、まずハウス(犬舎)。犬の習性で、狭いところは敵から身を守るところとなるので、精神的に安心する場所となります。 また、きれい好きな犬はハウスの中をトイレにしない習性もあるので、この習性を利用するとトイレのしつけがつけやすくなるでしょう。ハウスの中にはやわらかいベットも用意してあげるとゆっくりと休める空間が出来ます。ペットシーツはハウスには入れないで、外におき、ハウスから出たら「トイレ」というようにトレーニングをして下さい。

食器も気をつけた方がいいでしょう。プラスチック製品は汚れが落ちにくくアレルギーの原因にもなるのでやめた方がいいでしょう。ステンレスか陶器を用意しましょう。 そして食事は必ず、食器か手から与えましょう。決して床やタオルに直接おいてあげないで下さい。散歩中の拾い食いを避けることにも役立ちます。

飲み水はいつも新鮮なものをあげて下さい。ミルクを与える場合は、犬用のものにしてください。牛乳は乳糖が含まれており、これを分解する酵素が子犬には少なく下痢をする場合があります。 せっかく新しいパートナーを迎え入れたのに、病気になってしまったら大変です。子犬を包むように、はじめの1週間は育てて下さい。子犬たちが丈夫に育ちますように!

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2009年7月号掲載

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