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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.60

子犬の頃からトレーニング!

どこでも触れる関係つくり

初夏を迎え、小中学校の運動会の時期でもありますね。子供たちの一生懸命な姿、応援する家族…いいですよね。よい思い出になりますように…。 今まで、何回かにわけて体をよく触って、観察して早期に異常な部分を見つけて下さいと書いて来ました。体を触ることは、シャンプーやブラッシング、足ふき、爪切りなどの日常のケアをはじめ、歯磨きや投薬など、病気の予防や治療にも必要だからです。

しかし、今まで触っていなかったのに、急に、それも無理矢理触るといやがることが多く、犬にとってもストレスとなります。 そうならないためにも、子犬の頃から、徐々に慣らせトレーニングすることがいいでしょう。飼主さんに触られるのが当たり前になるよう、少しずつやってみましょう。

子犬たちは、すぐに興奮してしまいますが、そうなるとなかなかトレーニング出来ません。そんな時に、飼主さんの手で愛犬を落ち着かせ、リラックスさせることができたら何かと便利ですし、強い信頼関係ができます。 落ち着かせるコツは、静かな口調で「そう。いいこね」とささやくように話しかけ、頭からしっぽにかけて、ゆっくりと撫でることです。 はじめは落ち着ける自宅で、子犬が少し眠くなってきたタイミングで練習するといいでしょう。子犬がうっとりと眠ってしまうような撫で方ができたらOK。マスターできたら、自宅以外でもやってみましょう。

それでも興奮しっぱなしの場合は、子犬のお尻を飼主さんの膝の上に乗せ、仰向けにしてぴったりとくっつけるようにして、少し静かになるのを待ちましょう。あばれている間は、しっかりと抱き、静かになったら褒めて自由にしていきます。このトレーニングの間は決して痛がるようなことはしないでください。 また、この方法は成犬や、すでに咬むなどの攻撃行動の問題がある場合は、逆効果になることもあるので、無理にやらないほうがいいでしょう。

落ち着いてきたら、ゆっくりと優しく撫でるように触っていきましょう。そして常に優しい声をかけることも忘れずに。 さらに落ち着かせるためにゆっくりとした音楽をかけたり、ラベンダーなどのリラックスする香りを使うこともいいと思います。 飼主さんに触られるのは、気持のいいことだと思ってくれると成功です。次に撫でながら、体のポイントごとに触り、チェックしていきましょう。 決して焦らず、楽しみながら、しっかりとトレーニングしていきましょう。そうすると強い絆が生まれることでしょう。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2009年6月号掲載

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