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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.55

動物病院でのコメディカルの役割

 

明けましておめでとうございます。今年の目標を決めましたか? 皆さんの目標の中にペットたちのダイエット、健康のことも入れて下さいね。何せペットたちのダイエットは飼い主さんにかかっていますから。  昨年の年頭にも書きましたが、動物病院を支えてくれるスタッフについて書きます。現在動物病院で働く職員は規模によっても違いはありますが、獣医師、動物看護師、動物看護師助手、レントゲン技師、臨床検査技師、受付、ユーティリティーの方々です。  中にはしつけや子犬の教育教室(パピークラス)などのスタッフやカウンセラーをおいているところもあります。獣医師以外の動物医療を支えてくれるスタッフをコメディカル(和製英語co-medical。医療協力者?)と言います。いわばチームの一員です。

特に動物看護師は、今や動物病院では欠く事のできない存在です。病院全体を見渡せ、病気で苦しんでいる動物や飼い主さんの立場になり、動物医療を支えてくれる獣医師の右腕的なスタッフです。  その動物看護職についてですが、現在は民間および社団法人の5つの組織団体が認定した資格を習得されている方がほとんどです。試験の受験資格はそれぞれの団体が認定した大学、専門学校を卒業することか、動物病院で一定期間勤務する事が必要となります。

現在は動物看護師の仕事は獣医師の補助的なもので、自らの責任で医療行為をする事はできません。この資格が国家資格でない事が大きな理由です。  しかし、この1年間で大きな動きがありました。5つの団体に所属する動物看護師の有志が集まり、1つの団体にしようとして行動が始まりました。「動物看護職の国家認定をめざして」一歩踏み出したところです。  昨年秋、北海道小動物獣医師会では現状把握につとめました。網走管内や十勝管内でも自主的な勉強会ができ活動を行っています。

一番大切な事は、動物や飼い主さんの要望を専門的な知識をバックに行動することです。飼い主さんからのひと言がコメディカルを育て、われわれ獣医師を育てる事となり、より良い動物医療を育てる事となります。  動物看護師の皆さんはとても話やすい人ばかりですので、気軽に話しかけて下さい。宜しくお願いします。

毎年、小学生から高校生まで職場体験学習で動物病院に来られます。獣医さんになりたいとか、動物看護師になりたいとか目を輝かせて来られます。「命」「優しさ」「共に生きる喜び」などを大切にしていただける大人になっていただきたいと思います。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2009年1月号掲載

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