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ペット広場タイトル

グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。
アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.143

動物愛護週間について

 

9月になり、秋の気配を感じる季節になりました。今年の夏は例年より蒸し暑かったですね。大雨の被害もあり、農作物への影響が心配です。さてヒトもそうですが、動物たちも夏の疲れが出てくる時期でもあります。いつもより気にとめてあげて、触ったり、ブラッシングをしてその変化に気付いてあげてください。

9月20日から26日までは、動物愛護週間です。「ひろく国民の間に、命あるものである動物の愛護と適正な飼養について理解と関心を深めよう」という1週間です。元々は101年も前にアメリカ動物愛護協会が「動物を愛し、動物とヒトの絆を深めること」を目的とした記念週間から始まったようです。ヒトと動物の絆は「ヒューマン・アニマル・ボンド」とも言われています。ヒューマン:ヒト、アニマル:動物、ボンド:つなぎ留めるという意味です。絆を深めるには、相手を理解すること、お互い危害を与えず安心して過ごせること、心を通わせること、病気になっても事故に遭ってもできる範囲で看てあげることができ、たとえ失っても消えることのない良い思い出が残ることかなと思います。

動物愛護週間中は各地で様々なイベントが行われます。国や各自治体、獣医師会だけでなく動物愛護団体や各企業が協力して開催しています。「動物を理解する」に関して動物や品種の特徴を伝える講演会を開いたり、動物にストレスがかからない程度の触れ合いの場を提供したりしています。「お互い安心して過ごせる」ように、社会化期の過ごし方、しつけや飼育相談にのったり、動物の問題行動の対処法、ヒトに感染する可能性のある寄生虫や細菌、糸状菌の治療・予防についてお伝えします。「心通わせる」一つのイベントとして、ペットとの絵画展を開催したり、ペットと参加する運動会を行っているところもあります。「看る」と言うことでは、家庭でできる怪我の対処法、高齢ペットの介護、ヒューマン・アニマル・ボンドを重視した動物医療への家族の参加などについて説明しています。「亡くなったあとの良き思い出」については、慰霊祭を行ったり、ペットロスへの理解を深める講演会を行ったりしています。

動物が私たちに与えてくれることはたくさんあります。命の大切さ、慈しみ、自然への関心、身体的・精神的健康、忍耐力、コミュニケーションの拡がりなどなど。そして動物が普通にいて、お互いの笑顔はあふれる社会はきっと幸せな社会なのではないでしょうか。

今年のこの管内の動物愛護週間事業は、9月22日午後から北見市民会館で「猫といっしょにハッピーライフ」と題しまして講演会が行われます。同時に健康相談も行いますので気軽にお越し下さい。但し今年は譲渡会はありませんのでご注意を。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2016年9月号掲載

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