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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。
アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.137

セカンド・オピニオンについて

〜治療に困ったときの選択肢を広げる〜

3月の声を聞くと、春になった感じがしますね。まだまだ雪がありますが、雪の下では植物や虫たちが、じーと春の訪れを待っているかと思うと、彼らに会えるのが楽しみです。

雑誌の宣伝をするわけではありませんが、緑書房の隔月発行雑誌「Wan」の3月号の特集が「動物病院に行こう!」でした。80ページ以上を使ってさまざまな話題が提供されていました。なかなか面白くて一気に読んでしまいました。今回はその中の一つの記事を紹介しましょう。「セカンド・オピニオンの基礎知識」というテーマです。動物たちの医療も年々進歩し、総合医療を行う一次診療から二次医療を行う大学や専門病院が出来ています。一次診療施設でも得意とする分野をお持ちの獣医師も増えてきています。また、動物を大切にしたいという飼主の皆様の気持ちは同じでも、求める治療はさまざまです。大切なのは飼主さんが納得して治療を選ぶことです。

セカンドオピニオンとは、飼主さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている獣医師とは別に、違う病院の獣医師に「第2の意見」を求めることです。セカンドオピニオンは、担当医を替えたり、転院したり、治療を受けたりすることだと思っている方もいらっしゃいますが、そうではありません。また、セカンド・オピニオンは獣医師に最適な治療法を選んでもらうためのものでもありません。「第2の意見」を聞いて、治療法の選択肢を広げ、どの治療にするかはあくまでも飼主さん自身です。

セカンド・オピニオンを希望する場合、まずはかかりつけの担当医にその事を伝え、紹介状の作成や検査データをお願いしてください。この時、かかりつけの獣医師に悪いかもというご遠慮は無用です。セカンド・オピニオンを受けた獣医師は、結果をかかりつけ医に報告し、改めて今後の治療方針を相談します。そのままかかりつけ医で治療となる場合もありますし、専門的な治療のために転院先を紹介する場合もあります。「治してあげたい気持ち」はどの獣医師も同じです。「この子にとって、飼主さんにとって一番いいことはなにか」と一生懸命考えてくれます。飼主さんは「愛犬のために」を一番に考えて、遠慮せずに相談してください。もう一つ大切な事がありました。受診される場合は、いつも動物の世話をしている方が連れて来て下さい。食事や運動、生活の変化など獣医師からの質問に答えられる方が来られないと診断が難しくなる事があります。なにせ動物はしゃべってくれませんので、よろしくお願いします。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2016年3月号掲載

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