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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。
アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.114

ペットへの日頃のお手入れ

〜スキンシップと病気の早期発見〜

4月になりました。また新しい出会いが始まっているかと思います。例年より雪が多く、散歩に出かけるのが億劫かも知れませんが、春の日差しを楽しみましょう。

今回はペットを飼う上で基本となりますお手入れについて書きます。

お手入れって?:ペットが快適に過ごすために飼主さんが日頃からやってあげることです。ブラッシング、シャンプー、爪切り・足の裏の毛刈り、肛門腺絞り、耳毛抜き・耳掃除、歯の手入れ、眼ヤニ取りなどでしょうか。

シャンプーとかトリミングについては、なかなか技術も必要ですし、時間もかかるので、トリマーさんがいるショップや病院でお願いした方が良いと思います。

ブラッシングはおうちで出来るでしょう。気温が上昇する3月から6月は冬毛から夏毛にかわり、10月頃には春先より抜け毛は少ないですが、冬毛に変わります。長毛種はもちろん、短毛種もブラッシングをしてあげると良いでしょう。スキンシップにもなりますし、異常な脱毛を発見したり、できものを発見できたりします。

爪切りも大切です。放っておくと大変です!何かに引っかかったはずみで前肢を痛めたり、目や皮膚を引っかいて傷をつけてしまったり、巻き爪になって肉球に食い込んで歩けなくなってしまったり・・・といろんなことを引き起こす原因になります。

足の裏の毛をカットしてあげることも忘れないでください。肉球に毛がかかっていると、散歩の時やフローリングの室内で遊ぶときに歩きづらいばかりか、滑りやすくなりとても危険です。それと足裏はムレやすい部分なので、毛が伸びっぱなしになっていると皮膚病の原因にもなってしまいます。

あと手軽にできて結構重要なのが、肛門腺しぼりです。肛門腺とは?:肛門の4時と8時の方向にある臭腺です。この臭腺は袋になっていて、その中に悪臭のある分泌物が入っています。イタチやスカンクなどがくさいおならをしますが、それと同じようなものです。大型犬の中には、自分で便をする時に一緒に排泄することが出来る子もいますが、小型犬や中型犬などで比較的おとなしい犬は、肛門腺を絞り出して排泄する力を持っていないので、ヒトが出してあげなければいけません。肛門腺を絞らずに放っておくと化膿したり炎症をおこしたり、ひどい時には破裂してしまうこともあるので充分に絞り出してあげる必要があります。だいたい1ヶ月に1回はやってあげてください。ワンちゃんがお尻をひきずったり、お尻を気にしている場合、これが原因のことが多いです。

と、ここまで書きましたが、おうちで、またおひとりでこのようなお手入れを行うことはなかなか難しいでしょう。そんな場合はお近くのペットショップや動物病院でやっていただくと良いでしょう。清々しい春を迎えるためにも、お手入れはしっかりと定期的にしてあげて下さい。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2014年4月号掲載

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