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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。
アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.91

犬を飼うときのルールとマナー

〜家族の一員として〜

5月に入ると、ようやく桜が咲く頃となります。
特に今年は春の訪れが遅かったですね。
雪解けが遅かった分、公園などには冬の間の犬の忘れ物(?)が5月に入っても其処彼処と落ちています。
犬を飼っている皆さん。公園の「冬あか一掃運動」やってみませんか。

というわけで、今回は犬を飼っておられる方のルールとマナーについて少し書こうと思います。
ペットとして飼われている犬を、7割以上の方が大切な家族の一員として扱っているというデータがあります。
家族の一員ならばその子を守るためにも、他人に迷惑をかけないようにするためにも、守るべき「ルール」と「マナー」が生じてきます。
まず「ルール」としては『畜犬登録』と『狂犬病予防注射』があります。
『畜犬登録』は犬を飼いはじめてから30日以内に、市町村役場に届出を行なうことが狂犬病予防法で義務づけられています。登録料は3000円です。

畜犬登録は1頭の犬が生涯に一度行うもので、言わば戸籍のようなものです。
登録をすれば鑑札が発行されますが、これが犬についていれば、全国どこに行っても飼い主がすぐにわかります。
また、引っ越ししたり、犬を途中で他人に譲ったり、亡くなったときには、登録変更や取り消しの手続きをしなければなりません。
『狂犬病予防注射』は、生後91日以上の犬は毎年1回受けることが義務づけられています。
ちょうどこの時期は混合ワクチンも打つ時期なので、獣医師と相談して接種するといいでしょう。

狂犬病予防注射は、各市町村で毎年4~6月頃に会場を設けて、集合注射を行っているほか、動物病院で1年中いつでも受けられます。
しかし、野外の集合注射だといろんな犬が集まるので興奮したり、本来1頭1頭問診と診察をして注射をすべきなのですが、多数を時間内に終わらせないといけないため、つい急いでしまう事があります。
野外で注射する事が心配な方は動物病院で接種する事をお奨めします。
どうしても病院に連れて行けない方は、往診をしてくれる病院もありますので相談してみるのもいいでしょう。
登録や注射を行わなかった場合は、20万円以下の罰金に処されるようです。

また、愛犬の管理責任者は飼い主さんです。
生涯、健康で幸せな生活を愛犬へ提供する責任と、他人に迷惑をかけないという社会的な責任があります。
万が一、愛犬が人にケガをさせたり、迷惑をかけたりすることがあれば、飼い主が損害賠償責任を負う場合があります。
また、食事などの世話を怠り犬を衰弱させたり、途中で捨ててしまったりするようなことがあれば、飼い主といえども、30万円以下の罰金を支払う必要があるようです。
人と犬、お互い最後まで寄り添ってほしいものです。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2012年5月号掲載

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