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ペット広場タイトル

グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.8

夏にむけて

暑さ対策

楽しいはずの夏を快適に過すためにも、少しペットたちにも心づかいをお願いします。
今年は本州は酷暑になり、北海道でも暑い日が多くなっています。また、夏休みやお盆休みで出かけることも多くなりますね。ペットたちも暑さ対策をしなければなりません。
まずは熱射病対策です。高温の日に逃げ場のない部屋や車の中に閉じ込められたり、風通しの悪い場所で飼育されていると体熱の放散が制限され、体温は正常な機能維持ができなくなるほど上昇します。体温計が振り切れることもあります。
窓を開けているからいいとか、10分ぐらいそのままでのいいとか言ってられません。症状は急激な体温上昇のほかに、呼吸困難、チアノーゼ、起立困難、瞳孔散大などがみられ、ショック状態に陥り、やがて昏睡状態になり亡くなる場合もあります。熱射病になりやすいのは心臓疾患や上部気道疾患を持っている場合とか、短頭種(ボクサー、パグ、ブルドッグ、ペキニーズなど)や肥満だったり、非常に神経質で、不安感の強い子たちです。
治療はできるだけ早く体温を下げてあげることが重要で軽症の場合はこれだけで治まります。ホースで冷水をかけたり、クーラーで冷やします。
それでも治まらない場合はできるだけ早く動物病院に連れていきましょう。病院では静脈を確保し、肺水腫の発現に注意しながら尿の産生が見られるまで点滴を続行します。多くの場合、数日の入院が必要です。
熱射病を防ぐためには日陰のある風通しのよいところで飼育することと、夏の間は毛をカッとするなどして涼しく過ごせるようにしてあげてください。
外に出かける場合は昼間を避け、朝か夕方にしましょう。水分補給もこまめにやってあげてください。猫も発症しますが、猫が口を開けて呼吸している場合はかなり呼吸が苦しい状態ですので、さらに厳重な対処が必要となります。
また夏は焼き肉とか花火をする機会が多くなります。焼き肉を多くあげるとすい臓に負担がきて、吐いたり下痢したりしますので、できるだけあげないようにしてください。火の取扱にも十分に気をつけてヤケドにならないようにしてください。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2004年8月号掲載

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