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ペット広場タイトル

グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.6

犬のワクチンについて

今回は、犬のワクチンについてお話します。現在犬には10の伝染病に対してのワクチンがあります。その組み合わせにより3種混合、6種混合、9種混合などがあります。すこしずつ説明しておきましょう。

ジステンバー

風邪のような症状からはじまり、嘔吐や下痢そして痙攣などの神経症状をおこす場合もあります。特に子犬では死亡率の高い伝染病です。

伝染性肝炎

熱、嘔吐、下痢、黄疸や目が白く濁ったり、症状は様々ですが、無症状で突然死する場合もあります。

アデノウィルス2型感染症

風邪に似た症状が続きます。

パラインフルエンザ

風邪に似た症状で、他の病原体との二次感染で症状が重くなります。

パルボウィルス感染症

吐気と血便が特徴です。重症になると脱水がひどくなり、死亡するケースが多い病気です。

コロナ感染症

嘔吐、下痢から脱水を起こします。強い伝染力があります。他の病原体との二次感染で症状が重くなります。

レプトスピラの3つのタイプの感染症

上の6つまではウィルスですが、レプトスピラは細菌です。腎炎と肝炎をおこし、嘔吐や血便を起こし、中には死亡するケースもあります。またレプトスピラは人にも感染する可能性があります。


多くの飼主さんたちが、ワクチンを接種するようになったので、大流行はなくなりました。しかし、これらの伝染病は一年中発生する可能性があり、油断ができません。
接種の方法について話しておきましょう。生後2から4ヶ月齢までの子犬の頃は母親ゆずりの免疫がありますのでこの免疫をもっている間は病気にかからない利点がありますが、同時にらくちんの力が付きづらい時期でもあります。
この期間は個体差がありますので、ワクチンを2〜3回以上しなければ、ちゃんとした免疫は付きません。メーカーによっても若干違うので、各動物病院にお尋ねください。
予防できる10番目の伝染病は狂犬病です。狂犬病予防法で生後91日以上の全ての犬は接種しなければなりません。人にも感染し、死亡率はほぼ100%という非常に恐ろしい伝染病です。
現在日本には発生がありませんが、全世界では毎年3〜5万人が死亡しています。前述の混合ワクチンとは約1カ月あけた方がよく、子犬の頃はうまくワクチンプログラムの中に入れて下さい。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2004年6月号掲載

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