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ペット広場タイトル

グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.3(2)

犬の「老い」について

心臓病に気をつけて

犬も高齢になると、「最近いう事を聞かない」「運動をしたがらない」など、老化と見られる症状が出てきます。ただの怠慢と思っていても、大変な病気をかかえているかもしれません。
特に小型犬のマルチーズやポメラニアン、シーズーそしてキャバリアに多いようです。その多くは僧帽弁閉鎖不全症です。
肺できれいになった血液が心臓の左心房に入り、僧帽弁を通って左心室に行き、全身に流れるわけですが、その弁がかたくなったり、縮んだりして血液の逆流がおこるようになります。肺に水が溜まり湿った咳をするようになったり、全身に十分な酸素がいかなくなりますので、運動を嫌い、チアノーゼや虚脱も起こしてきます。
呼吸困難になりますと本当に苦しくかわいそうになってきます。
病院ではまずは呼吸が落ち着くように努め、レントゲンや超音波、心電図検査をして診断をしていきます。あいにく心臓病はやっかいで完治することはまずありませんが、うまくコントロールしていけば長生きできることもあります。早めに異常に気付いてあげて、病気のステージのあった治療をやってあげてください。
また、普段の食事は大変重要です。塩分をひかえた高齢犬用のものか、心臓病用のものにしたほうがいいでしょう。いい「老い」を過す上で心臓病への対応は大切です。
いつまでも犬と人との関係がしあわせをもたらすよう祈ります。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2004年3月号掲載

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