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ペット広場タイトル

グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.43

動物看護師新時代

〜ペットと飼主により身近な存在〜

新年を向かえ、いかがお過ごしでしょうか?年末年始は人の出入りが多く、また、ペットホテルなどに預ける機会が多くなりますが、体調を崩していませんか?今年もペット(伴侶動物)に関わるお話を少し書かせていただきます。

今年平成20年は、日本獣医師会、北海道獣医師会設立60周年になります。軍馬の育成、健康管理、能力向上から始まった日本の獣医業ですが、当然のことながら大きな変化を遂げています。ペット医療も今、第三世代に入っていると言われています。少ない情報を駆使し、経験から総意工夫をし、治療を行った時代。外国の知識、情報を積極的に取り入れ、見よう見真似で治療を行った時代。外国に出向き専門医を取得し、日本の動物たちに応用し、外国にも情報発信できるようになった時代。こう簡単にくくれるものではありませんが、流れは大きく変わっており、現在も進行形です。

動物看護師のことをご存知ですか。以前は動物病院の受付とか雑用を行い獣医師の補助的な仕事が主でしたが、現在はいわゆる看護を中心に、食事の管理指導、手術の補助、しつけ相談、ペットを亡くした飼主さんの心のケアなど多岐に亘る仕事を行っています。昨年の小中学校の職場訪問で来られた生徒さんの中にも何人か希望者がおられました。

札幌には専門学校が6つあり、毎年300名ほど卒業します。また、東京では4年生の大学が出来、今春初めての卒業生が世に出てきます。今はまだ国家資格ではなく、動物看護学会や日本小動物獣医師会の認定試験を受験合格した認定資格になります。網走管内にも15名程度の有資格者がいます。独自の勉強会を立ち上げ、病院の枠を超えた情報交換を行っています。また、札幌の学会等で事例報告を行い、日々研鑽しています。動物や飼主さんの良き理解者として、動物病院では欠くことのできないスタッフになっています。

今後とも動物看護師に対する社会的要望に応えるべく、成長してほしいし、私たち獣医師もできるだけフォローしていきたいと思います。  優しい人たちですから、動物病院に来られたときには気軽に声をかけてください。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2008年1月号掲載

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