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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.19

ペットのガン治療について

日頃から気をつけること

ここ数年来のペットブームで毎年数%ずつペットの頭数も増え、良質の食事、健康管理、そして何よりも飼主さんたちのペットに対する豊かな愛情。それらにより長生きするペットたちが増えています。

正確なデータはありませんが平均寿命は今や猫は17才前後、犬は犬種にもよりますが14才前後と言われています。お年寄りと言われはじめる7歳以上の割合は犬で42%、猫で34%と言われています。
人間と同じように、老齢化したペットは体力、代謝機能、免疫力などが低下していきます。それらの機能低下は、人間でいう「生活習慣病」と呼ばれ、ガン(悪性腫瘍)、心臓病、糖尿病、腎臓病、肥満などを引き起こす原因となります。
死亡原因では犬がガン、心臓病、腎臓病、猫がガン、腎臓病、心臓病とつづきます。いずれもガンが最も多く約3〜4割となっています。
当院でも毎日のようにガンになったペットたちがみえます。飼主さんたちは相当なショックを受けることとなります。少しでも早く異常に気づき、早期発見のお役に立てればと思います。
ガンと言ってもさまざまなものがあります。白血病、肝臓、腎臓、消化器、泌尿・生殖器、乳腺、骨などほぼ人間と同じなのではないでしょうか。それぞれに特徴的な徴候もありますが、今回は普段ペットとのふれあいの中で気づいてほしいサインを書きましょう。

まず食欲不振。環境の変化から来るストレスなど原因がわかっているなら数日は様子見でもいいのですが、1週間もつづくなら要注意です。逆に食欲がヤケに増えてしまう腫瘍もありますのでこれも注意です。
体のどこかが腫れてくる。お腹全体が腫れたり、皮膚の一部が腫れたり、脚が腫れたりもいつも触れていればわかると思います。これは様子を見ないですぐに受診してください。
動物たちはあまり気にしてないこともありますが、意外と手後れになることがあります。
貧血。歯グキや結膜(あっかんべーのところ)を見ます。舌の色はあまり当てになりません。健康な時にも遊びながら色を見ておいてください。少しでも白っぽくなったら、貧血の徴候です。
あとは尿と便です。色、出血、下痢など異常が3日以上つづいている場合は要注意です。これからすこしガンについて書いてみようと思います。ではまた。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2005年11月号掲載

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