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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.32

新しい年をむかえて

北海道のペット医療の現状

新しい年を迎えて皆さんお元気にお過ごしでしょうか。また年末にプレゼントとかで新しくペットを迎えた方も多いのではないでしょうか。ペットがいる生活は思った以上にたいへんでしょうが是非とも楽しみながら愛情いっぱいに最後まで飼ってあげてください。

さて今年もペットに関する話題を少しでも皆さんにお伝えしたいと思っておりますが、今回は北海道のペット医療現状を書きたいと思います。
数年続いてますペットブームもありますが、癒しだとか愛情を注ぐ対象としてのペットという考えもあり、ペットの数は確実に増えています。そしてケアをするペット屋さん、トリマーさん、アクセサリー屋さんとかペット用のジムやセラピーもできてます。

このようにペットを人と同じように看ていくようになってきてます。おかげでペット達も長生きするようになりました。私たちペット病院も数が増え、北見では9件あります。人口割りでいえば札幌と同じです。
北見は獣医科大学とかセンター病院はありませんのでいわゆる一時診療が主体となりますが、人と同じように病院につれて来られますので、最近はどの病院も忙しくなっています。長生きするようになってきてますので、腫瘍とか心臓病は増加の一途です。

一般的な内科治療や外科治療で治せない場合、飼い主さんが望めば大学病院または専門病院に紹介してます。腫瘍でいうと大学では放射線療法や光線力学療法そして免疫療法も行われており、本州とのレベルの差がなくなってきています。
心臓関係ではまだ開心術まではできませんが(本州では4ヶ所可能)、バルーンやインターベンションを用いた処置はできるようになってきました。高額な診断装置であるCTは道内に10台、MRIは3台入っています。管内ではまだ導入されていませんが長距離でも検査にいかれる方は増えています。その他内視鏡、超音波検査器などは管内でも設置病院は増えています。高度動物医療が求められ北海道や管内でもその流れはできつつあります。
一方ペットの精神疾患や問題行動の治療も進んできています。ペットの心のケアも必要とされる時代になりました。札幌ではこれの専門病院もあります。

専門分野を深めている獣医師が管内でも出てきてます。大いなるホームドクターを目ざし、より良いケアができるよう、ネットワークを大切に今年も少しでも貢献できたらいいと思います。
なんでもいいので皆さんの声をお聞かせ下さい。できるだけ答えていきます。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2007年1月号掲載

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