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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。 アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.17

犬猫の不妊手術について

皆さん、今年の夏は楽しく過ごしましたか?そして動物たちも健康に過ごせたでしょうか?

さて9月といえば動物愛護週間。毎日の生活の中にすっかりと溶け込んでいるペットたち。ペットを飼っている方はもちろん、飼ってない方も少し話を聞いて下さい。毎年国は動物愛護週間に向けて重点啓発項目を決めています。今年は「適正飼養(特に繁殖制限の重要性)に関する正しい知識の普及」となっています。何か難しいテーマですね。この時期には北海道各地でもこのテーマに沿ったさまざまなイベントが行われます。
以前、僕の方に手紙が来ました。「すて猫がかわいそう。どうしたらすて猫を減らす事ができるでしょうか」という内容の小学校5年生からの手紙でした。とても優しいお子さんだと思いました。大人も少し考えなければなりませんね。

捨てられた猫や犬は以前より減ったように思えますが、まだまだたくさんいます。最近では保健所や各自治体で保護した動物たちは施設で預かるだけでなく、インターネットを利用して新しい飼主さんを捜したりしています。
9/23には北見市役所中庭でも新しい飼主さん捜しを行っています。それでも飼ってくれる方が見つからない場合、最終的には処分されてしまいます。とても悲しいことです。
ペットを捨てるとはどういう事でしょうか?決して新しく生まれた子たちが可愛くない訳ではないと思います。たくさん増えると手間ひまや余計な出費がかかるとか仕事が忙しくてかまっている暇がないというのが本音だと思います。だったらやたらと子どもを作らないようにして今可愛がっているペットを最後まで責任をもって育ててほしいと思います。

「不妊」するには雌なら卵巣子宮摘出、雄なら精巣摘出を行います。さほど難しい手術ではありませんが、術然の健康診断と血液検査をして点滴をしながら麻酔をし手術を行います。術後は安全な状態になるまで観察をしますが、多くは当日帰宅できます。次の日から普通の生活ができます。麻酔なども以前に比べると安全にできるようになりました。
手術をすると不妊以外にいい事があります。発情ストレスから解放、繁殖疾患の予防、乳癌の予防、性格の温厚化、マーキングの予防などです。前述の小学生の気持ちに少しでも答えられるよう、手術も考えてみてはどうでしょうか?
そして今飼っているペットたちと最後まで穏やかに過ごしてください。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2005年9月号掲載

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