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グラ・コムペット広場は、毎月のように送られてくる読者からの要望により2003年8月号より連載がはじまりました。その時々の人気のペットの紹介や育て方、接し方などに触れながら続いてきました。
アース動物病院院長 高良広之先生による医療コラムは、2003年12月号より連載が始まりました。グラコムネットではペット医療コラムとかわいい自慢のペット達を紹介する「みんなのひろば」のコーナーがあります。ぜひ参加してくださいね。

ペット医療コラム Vol.159

気をつけてほしい犬・猫の誤食と中毒について

 

8月を迎え、夏休みや、お盆で帰省される方も多いかと思います。実はこの時期、犬や猫の誤食が多い季節でもあります。人が集まるとペットたちにいつもはあげないお菓子や果物をあげたりしませんか?ペットたちもシッポを振って喜んで口にしてしまいます。その中にペットが中毒に陥ってしまうものがあるかもしれません。またお盆で仏壇に花を飾ったりしますよね。猫は平気で仏壇に上がれますから、過って花を食べてしまう場合があります。種類によっては中毒症状、命を落とす場合もあります。ということで知っていれば、防ぐことができるお話を今回はします。

7月北見市で誤食・中毒のセミナーがありました。その中でいくつか紹介しましょう。まずはチョコレート。カカオ濃度が高いほど中毒になりやすいです。症状は嘔吐、興奮、痙攣などです。4kgぐらいの犬や猫でしたら、ミルクチョコレートで1枚、ブラックチョコレートで4分の1枚、ココアパウダーだと大さじ2分の1で中毒症状をおこします。次にぶどう。お土産でいただきませんか。ぶどうの皮に含まれている成分が中毒症状を引き起こします。嘔吐や下痢に始まり、致死的な腎不全に陥ることもあります。4kgぐらいの犬や猫で、巨峰なら5分の1房、デラウェア2分の1房、レーズンはたった12粒で中毒症状をおこします。ドライブの時にキシリトールガムを車に載せている方も多いかと思います。4kgぐらいの犬や猫で、1粒でも中毒になる場合もあります。症状は低血糖になるため、震え、意識レベル低下、痙攣。ひどい場合は肝不全になり亡くなります。夏場の花の中で、もっとも危険なものはユリです。特に猫にとっては猛毒であり、花びら1枚、葉2枚で中毒となり、腎不全となり死亡することもあります。車での移動の際、首に保冷剤を巻いているワンちゃんをよく見かけます。保冷剤を誤って食べてしまったら、わずかな量でも中毒症状を引き起こします。神経症状、腎不全で亡くなる場合もあります。

これらのものを誤って食べてしまった場合、1〜3時間以内であれば病院で吐かせる処置をしてもらうのがいいでしょう。よく言われている塩水を飲ませて吐かせる方法はお勧めしません。インターネットでも掲載されているようですが、非常に危険です。良かれと思って飲ませると塩分中毒になりかけません。体重1kgにつき大さじ4分の1の量で中毒になりますし、命の危険性さえあります。

危険と分かっているものや得体のしれないものを誤食した場合、是非メモしておいてほしい情報があります。いつ食べたか?何を食べたか?どれくらい食べたか?です。私たち獣医師にとって貴重な情報となります。その情報のもと、適切な処置・治療を行います。軽症であればいいのですが、治療の甲斐なく亡くなる場合もあります。

何れにしても正しい知識と危険なものをペットの周りにおいておかなければ防ぐことのできるものです。どうぞ誤食事故には十分気をつけてお過ごし下さい。

アドバイス:アース動物病院 院長 高良広之氏
北見市北進町4丁目3番43
TEL0157-22-6367
グラコム2018年8月号掲載

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