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見て見ぬふりをされる下肢静脈瘤


 初回のコラムは下肢静脈瘤についてです。私はこの3月までの2年間、札幌医科大学の下肢静脈瘤専門外来を担当しており、多くの患者さんの下肢静脈瘤を診察してきました。その経験から、非常に多くの患者さんが下肢静脈瘤を自覚していながら、長期にわたり放置していることに気が付きました。下肢静脈瘤は、出産経験のある女性に多い病気で、日本人の10人に1人が持っていると言われています。発症時期は30〜40代に多く、初めはふくらはぎにうっすらとクモの巣状の血管が見えるだけなのですが、年齢とともに確実に悪くなっていきます。多くの患者さんが、下肢の痛みや浮腫み、非常に目立つ静脈瘤となってから病院を受診されてきます。現在、下肢静脈瘤の発症そのものを予防することはできませんが、悪くなることを予防することはできます。私のお勧めは、軽症の時に放置しないで、弾性ストッキングで悪化を予防することです。弾性ストッキングは通常のストッキングより強い繊維で作られたストッキングで、足を細くするように圧迫します。この弾性ストッキングですが、お近くのドラッグストアで1、000円から2、000円程度で販売されています。商品名は様々ですが、着圧効果が書かれているストッキング、いわゆる「着圧ストッキング」が市販品の弾性ストッキングです。私の患者さんには市販品の着圧ストッキングの効果を疑問視する人もおりますが、軽症の下肢静脈瘤の悪化予防には効果を発揮します。確かに病院で治療する重症の下肢静脈瘤の患者さんには医療用の弾性ストッキングをお勧めするのですが、医療用弾性ストッキングは高価である上に、厚ぼったく見た目が良くありません。これに対して、市販品の弾性ストッキングは安価で、薄く作られているため、足がきれいに見え、値段的にも買い替えが容易です。現在、足にクモの巣状の細かい血管が見える、または立ち仕事で、これから妊娠する予定の女性には、強く弾性ストッキングの着用をお勧めします。足の浮腫み予防効果も期待できます。

また、商品選択の時に注意して頂きたいのが、膝下までの弾性ソックスとパンストタイプの弾性ストッキングとの違いです。多くの人が勘違いしているのですが、下肢静脈瘤が初めに現れるのはふくらはぎですが、原因の多くはふとももの静脈にあるということです。そのため、弾性ソックスでも一定の効果はあるのですが、弾性ストッキングでふとももからふくらはぎまで圧迫した方が下肢静脈瘤の悪化予防効果が高いのです。

ここまで、弾性ストッキングの良いところを書いてきましたが、残念ながら、すでにできてしまった下肢静脈瘤を弾性ストッキングのみで治すことはできません。つまり、ストッキングを脱いだらもとに戻るということです。すでに目立つ下肢静脈瘤を自覚している場合は、病院でご相談いただけると、病状の評価と治療の選択肢をご説明できると思います。当院では、最近話題の下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術や、注射剤による硬化療法、ストリッピング手術などを行っております。お気軽にご相談ください。
2018年08月29日(水) No.856 (仲澤先生(心臓血管外科)のコラム)

アトピー性皮膚炎


 今日も嶋川先生とのぞめさんは、網走のバーザムーンのようです。
【嶋川、のぞめ】「今晩は。」
【田杉】「嶋川先生、のぞめさん、いらっしゃい。」
【島大】「嶋川先生、いらっしゃいませ。今日も少し教..
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2018年08月29日(水) No.855 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(168)〜漢方薬解説シリーズ「白虎加人参湯」〜


 今回は『白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)』という漢方薬についてお話します。古典によれば、何らかの病気にかかった後に発汗したがまだ治らず、体の芯に熱をもって、しかも口渇がひどいような場合に用いられ..
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2018年08月29日(水) No.854 (山内先生(産婦人科)のコラム)

新生児聴覚スクリーニング検査


 生まれて間もない時期に、耳の聞こえの程度を推測することができる装置が開発され、分娩施設でスクリーニングが行われるようになりました。これは「ささやき声」程度の音を左右の耳にきかせて反応をみるもので、赤ちゃんが寝ている間に行われ10分程度で終了し、痛みは一切ありません。
 この装置を使った新生児聴覚スクリーニングで難聴が疑われ、精密聴力検査施設を受診する赤ちゃんは、1年間に約4、000人います。このうち約1、000人(国内出生数の約0.1%)に両耳難聴が発見されます。またほぼ同数の赤ちゃんが片耳難聴と診断されます。両耳難聴のお子さんでは、早く発見して補聴器を装用し、早く聞く力や話す力をつける練習(早期療育、教育)ができると、それだけお話しする力やコミュニケーション能力を高くすることができます。難聴という言葉に敏感な方もいます。新生児聴覚スクリーニング検査は、「きこえの検査」「お耳の検査」と言い換えても良いでしょう。先天性難聴の頻度は1、000人に1〜2人と決して少なくはありません。子どもの将来の健やかな言葉の発達のための第一歩として心配のない安全な「お耳の検査」を受けることをお勧めします。


 スクリーニングから精密検査までの全体の流れを下図に示します。
■実施率と公費負担
 日本産婦人科医会の調査(2016年の実施状況)で、全国の新生児聴覚スクリーニング検査は、94.3%の分娩施設で検査可能であり、全出生児の87.6%に実施されていました(道内では各81%、73%)。ちなみに北見市(H29年の出生数760人)では、母子手帳の記載からですが711人の中、683人(88.3%)がスクリーニング検査を受けていました。結果は両耳難聴1人、片耳難聴1人となっています。
 同検査は、任意で保険適応されておらず、分娩施設によって費用が異なるのが現状です。(平均5千円くらい)。費用負担により、検査を受けない場合も少なからずあります。厚労省は「全ての新生児を対象として検査を実施することが重要」とし、道も市町村に公費負担に積極的に取り組むよう求めています。昨年9月には道内の8市町村だったものが今年4月からは30市町村が新たに公費負担を始めました始めました。北見市においても早期に公費による検査が実施できるよう望まれます。
2018年08月29日(水) No.853 (秋山先生(小児科)のコラム)

脱水、熱中症、熱射病


 まだまだ、暑い日が続いていると思いますが皆さんいかがお過ごしですか?今年は北海道でも例年になく異常な高温で熱中症などの患者さんも多かった事と思います。
 今回はそれに伴う脱水、熱中症、熱射病などに..
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2018年08月29日(水) No.852 (原口先生(薬剤師)のコラム)

癜風2


 今日も嶋川先生とのぞめさんは、バーザムーンのようです。
【嶋川、のぞめ】「今晩は。」
【田杉】「嶋川先生、のぞめさん、いらっしゃいませ。」
【島大】「嶋川先生、今日も教えて欲しい事があったので..
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2018年08月04日(土) No.848 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(167)〜浮腫と漢方薬◆


 今回は前回に引き続き「浮腫」いわゆる「むくみ」に関してお話します。「むくみ」は東洋医学では「水毒(スイドク)」という体内の水分の偏在として解釈し、その原因が「気」「血(ケツ)」の異常や「水」をコントロ..
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2018年08月04日(土) No.847 (山内先生(産婦人科)のコラム)

おたふくかぜワクチンによるムンプス難聴の予防


 おたふくかぜ(ムンプス)に対するワクチンは、1989年にMMR(はしか、風疹、おたふくかぜ)ワクチンとして定期接種化されましたが、1993年にはワクチンの副反応である無菌性髄膜炎の発生率が高いとされ、実施が中止されました。以降、おたふくかぜ単独ワクチンで使用されていますが、任意接種であるため現在の接種率は30〜40%と推測されています。この低い接種率では、今後もムンプスウイルスは常在し、時に大規模に流行することが容易に予測されます。
 ムンプス難聴の発生頻度は、
1、000人に1人程度とされていますので、およそ1年に50〜200万人の人がムンプスにかかり、毎年1、000人近いムンプス難聴が出ていることになります。おたふくかぜに対する根本的な治療はありません。合併症であるムンプス難聴を避ける唯一の手段は、ワクチンだけです。ワクチンを1回だけでも接種しておけば、もし仮におたふくかぜにかかったとしても軽症で経過し、怖い合併症を起こすことはありません。おたふくかぜワクチンの効果について表に示します。
 現在、日本は先進国で唯一ムンプスワクチンが定期接種化されていない国であるため、予防接種率が30〜40%と低迷しており、これがおたふくかぜ流行の原因になっています。自然罹患による高いムンプス難聴率の事実と、ムンプス難聴がワクチンにより予防できる後遺症であることがあまり知られていないことも予防接種率が低迷している原因の一つでしょう。


 海外で採用されているムンプスワクチン(Jery-Lynn株)は効果の持続性などが最近問題となっており、またMMRワクチンとして発熱率が高いことも知られています。このワクチンを日本で採用するのではなく、現在、日本独自のMMRワクチンの開発が進められています。近い将来、このワクチンでの定期接種化が実現するものと思われますが、それを待つのではなく、まだおたふくかぜにかかっていない人は大人を含めワクチンの接種をすることをお勧めします。
2018年08月04日(土) No.846 (秋山先生(小児科)のコラム)

なぜ薬局で色々聞かれるの?


 先日、患者さんに薬の効果や体調などに変化がないかお尋ねした所「そんなのは医者がわかっていて薬出しているのだから、いちいち薬剤師に言う必要がない。効いているからもらっているんだから、黙って医者の処方す..
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2018年08月04日(土) No.845 (原口先生(薬剤師)のコラム)

癜風


 今日も嶋川先生とのぞめさんは、バーザムーンにいます。
【嶋川、のぞめ】「今晩は。」
【山中】「嶋川先生、のぞめさん、いらっしゃいませ。」
【島大】「先生、今晩は。今日もまた教えて欲しい事がある..
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2018年06月28日(木) No.851 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)