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巻き爪〜爪切りとフットケア編〜


 前回は、爪の切り方によって巻き爪や炎症を起こしやすくなることをお話ししました。今回はこれらを予防する正しい爪の切り方について説明します。
 爪の弯曲が強い場合や、爪が厚くなっている場合は普通の爪切りで切るのは難しいので、ニッパー型の爪切りやヤスリをを使うことをお勧めします。
 切り方のポイントは、先端は直線上に切り、角は切らず軽く丸めることです。爪の長さは短すぎても長すぎてもいけません。爪の先の白い部分は全部切らず、少し残すくらいにして、指先と同じ程度に揃えましょう。そして、両端はついつい切りたくなってしまうのですが、ヤスリで丸めていくのが正しい方法です。爪が肥厚してしまっている場合は表面もヤスリで削りますが、削りすぎると爪が割れてしまうことがあるので注意が必要です。
 爪を切るタイミングはお風呂上がりの爪が柔らかくなった時が最適で、最後にオイルやクリームで保湿をしてあげれば完璧です。


 すでに痛みや炎症がある方は自分で無理に切らず、病院を受診してください。
 「フットケア」とは、角質やタコ、ウオノメ、爪の手入れ、巻き爪のケアなどを行い健康で美しい素足を保つ技術です。体重を支えている土台である足にトラブルがあれば、足だけでなく体のゆがみ、肩こり、腰痛など全身へ影響を及ぼしてしまいます。
 フットケアの先進国ドイツでは、足病専門医である「ポロドーゲ」という国家資格があり、靴職人などの技術者の育成も国レベルで整備されていて、フットケアは美容院や歯医者に通うのと同じくらいの感覚で日常生活に浸透しているそうです。一方で日本では足への健康意識はまだまだで、ドイツに比べてフットケアを取り巻く環境は100年の遅れをとっているといいます。しかし最近は日本でもフットケアの外来や、足専門のクリニックが増えてきています。
フットケアは第一に足に関心を持つことから始まります。まずは爪の切り方から始めましょう。
2019年06月26日(水) No.911 (渡邊先生(整形外科)のコラム)

生活習慣病と心臓病


 今回のコラムでは「生活習慣病」を取り上げようと思います。生活習慣病とは普段の生活習慣によって引き起こされる病気で、例えば、塩分多めの食生活による「高血圧」や、脂もの多めの食生活や運動不足による「肥満」、「脂質異常症」、「糖尿病」などが代表的です。これらの病気の特徴としては、ほとんどの場合、初期症状がないということです。 例えば日本人の10人に1人が持っていると言われる高血圧ですが、よほどの重症でない限り頭痛やめまいなどの症状をだすことはありません。また、予備軍を含めると日本人の12%がかかっていると言われている糖尿病も、初期には若干疲れやすい程度の症状しかでません。しかしながら、これらの生活習慣病は長く放置していると動脈硬化を引き起こし、将来的にひどい心臓病や血管病を引き起こします。


 例えば、Aさんは30代から高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などの生活習慣病を指摘されていました。しかし、症状がないことや仕事が忙しいなどを理由に、通院したり、生活習慣を改めたりすることなく放置しておりました。当然30代は普通に生活することができましたが、40代半ばになって、突然、心筋梗塞を発症し、生死の境をさまようこととなってしまいました。当院で手術を受けられ、幸い一命を取り留めましたが、心臓に障害が残り、非常に多くの薬を飲み続けることとなりました。
 このように生活習慣病は、放置すると動脈硬化を引き起こし、将来的に心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などの命の危険を伴う病気を引き起こします。多くの人にとって、検診で異常を指摘された時は、見なかったことにしたくなるものです。しかし、悪い生活習慣の先には重い病気が待っていることを忘れてはいけません。健康を維持するために、日々の生活習慣では「塩分少なめ、肉少なめ、魚多め、野菜多め、禁煙する、運動する」を意識しましょう。
2019年06月26日(水) No.910 (仲澤先生(心臓血管外科)のコラム)

女性と漢方(178)〜「熱証」とは〜


 漢方では熱の概念を「発熱」と「熱証」(「証」とは身体の状態)に分けて考えます。
 例えば、「発熱」があっても感染症の初期で悪寒などがあれば、「熱証」ではなく「寒証」と判断して、むしろ温めて体温を上..
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2019年06月26日(水) No.909 (山内先生(産婦人科)のコラム)

子どもの気になる病気 その▲┘鵐謄蹈Εぅ襯D68型


 今、小児科領域でとても気になるウイルスがあります。それがエンテロウイルスD68型(EV—D68)です。数年前から感冒症状がみられたあとに、子どもの手足が急にマヒする「急性弛緩性マヒ」の報告が相次いでい..
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2019年06月26日(水) No.908 (秋山先生(小児科)のコラム)

“後発品は副作用が出るから嫌”という方の本音(後編)


 前編でも話した通り、ジェネリックの中の「AG」という商品は先発品と同一の原薬・添加物・製造方法によって作られているもので、錠剤に印刷する文字と値段だけが安くなっていてまったく中身が同じ物もあります。
 前にも話したことがありますが、ある先発薬が出た患者さんで「薬の副作用が出た!」と言われたことがありました。調べてみるとその薬が出たころから生活習慣、食習慣が変わって、その習慣をやめたら治った方がおられました。
 ある研究で先発品を強く希望し、後発品への変更を嫌う人のほんの一部には、ある属性を持っている人がいて、その1つが福祉医療などの公的補助を受けていて自己負担金のかからない人(または、一度負担しても医療費が戻ってくる人)。そしてもう1つは、「俺に安物を使うな!」という高級志向の人です。誤解のないよう申し添えますが、薬局で患者さんと接する中で時々感じたことであり、先発品希望の方の全てが当てはまるわけではありません。あくまで、中にはそう思える人が一定の割合でいます。一般的な感覚からすれば、窓口で「私は医療費がかからないから先発品希望」「俺は安物ではなく高いものを希望」とは、なかなか言えないのではないかと思います。そうした本音を言えない中で出てくる“言い訳”が「ジェネリックのせいで副作用が出た」というフレーズなのではないかと考えられると言う報告だったそうです。


 患者さんとケンカする訳にもいきませんので、先発品希望があった場合はそれに沿うことになります。そういった患者さんに対して心配なのは、それ自体が正しい情報ではないので今後、他の病気になった時に使えない薬が増えたり治療できなかったりなど、その患者さんにとっての不利益が起こるなど、もろもろの心配はありますが、現場での有効な対応は難しいというのが現実ですね。
2019年06月26日(水) No.907 (原口先生(薬剤師)のコラム)