タイトル

整形外科と形成外科


「整形外科」と「形成外科」はどう違うのですか、と聞かれることが良くあります。「美容整形」「整形手術」という言葉が有名なので、混同してしまう方が多いようです。
 大雑把に分けると、整形外科は骨や関節の外科で、形成外科は皮膚の外科です。
 整形外科は運動器の疾患を扱う診療科で、身体の芯になる骨、関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる運動器の機能改善を重視して治療します。背骨と骨盤という体の土台と四肢を主な治療対象としており、転んでぶつけた、ひねった、などの怪我や、スポーツ障害、加齢性変化を伴う疾患、骨粗しょう症、関節リウマチ、痛風、運動器の腫瘍や先天性疾患など、新生児から老年まで幅広い患者層を扱います。単に病気や怪我を治すだけでなく、運動機能を回復させることを目的としています。
 形成外科は生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた身体表面が見た目の良くない状態になったものを改善する外科で、頭や顔面を含めた身体全体を治療対象としています。熱傷や怪我の治療、手術後の変形や瘢痕・ケロイド、皮膚腫瘍、また生まれつきの変形や欠損に対して手術などを行い、機能だけでなく形態的にもより正常に、さらには美しくしていく診療科です。


 二重まぶたにしたり、鼻を高くしたりするいわゆる「整形手術」という表現は、通常、医療の現場では使われません。これらを行う美容外科は形成外科の一分野で、形成外科的な手法を用いて、正常な状態をよりよい状態へ改善する事を目的とします。
 整形外科、形成外科ともに戦争の外傷治療とともに発展してきましたが、日本でまだ形成外科学が確立していなかった時代には、整形外科で形成外科の治療が行われていました。学問として形成外科学が確立された後も、対外的に診療科として名乗ることができる標榜科として認められるまでは、形成外科医が形を整えるということを意味する「整形」という言葉を含む標榜科である「整形外科」を名乗っていたこともあります。
 整形外科と形成外科は重複する分野も多く、お互いに関わりながら発展しています。
2018年10月31日(水) No.868 (渡邊先生(整形外科)のコラム)

突然襲ってくる動脈瘤の恐怖


 これまで下肢の「静脈瘤」について書いてきましたが、今回は「動脈瘤」のお話です。下肢の「静脈瘤」は、見た目の悪さや下肢の重だるさなどの症状を起こしますが、死ぬことはありません。反対に「動脈瘤」は、ほとんど症状を起こしませんが、命に係わる病気です。道立病院には多くの「動脈瘤」の患者さんが来院されますが、なかには「動脈瘤」と「静脈瘤」を混同され、動脈瘤を軽く考えてしまう、または静脈瘤を深刻に考えすぎてしまう患者さんがいらっしゃいます。
 そもそも動脈も静脈も、同様に全身に張り巡らされた血管のネットワークなのですが、血管にかかる負担が異なります。動脈にかかる負担は血圧と同じですので、100〜140mmHgなのですが、静脈にかかる負担は多くても10分の1程度の5〜10mmHgです。つまり、動脈瘤は常に血圧という大きい負担にさらされているため、破裂に至る可能性がありますが、静脈瘤は大きくなっても破裂する心配はほとんどありません。


 動脈瘤はそのほとんどが胸部と腹部の大動脈にできます。大動脈は通常1.5〜2僂曚匹任垢、図のような動脈瘤となると、太さが2〜3倍に膨れ上がり、最終的に水風船のように破裂してしまいます。動脈瘤の怖いところは、破裂した場合、そのほとんどが突然死に至ることと、破裂するまでは「無症状」であることです。つまり、症状から動脈瘤の存在を調べることは極めて困難であるのに、ある日突然襲ってくる病気なのです。私の外来には、たまたま検査を受けて見つかった動脈瘤の患者さんがよくいらっしゃいます。動脈瘤は破裂するまで、数年から十数年かかります。そんな破裂前の動脈瘤をみつけるにはエコー検査とCT検査がお勧めです。腹部大動脈瘤は腹部エコー検査でみつけることができますし、CT検査は胸部と腹部のどちらの動脈瘤も見つけることができます。当院やお隣の北見赤十字病院では、これらの検査を受けることができます。動脈瘤は必ず遺伝するものではありませんが、もし、不幸にもご家族に突然死した方がいらっしゃる場合は、一度、調べてみた方が良いかもしれません。
2018年10月31日(水) No.867 (仲澤先生(心臓血管外科)のコラム)

爪水虫


 今日は嶋川先生とのぞめさんは、ドーバさんに来ているようです。
【田部】「嶋川先生、のぞめさん、いらっしゃいませ。」
【嶋川、のぞめ】「田部さん、今晩は。」
【田部】「嶋川先生、丁度良かったです..
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2018年10月31日(水) No.866 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(169)〜漢方薬解説シリーズ「排膿散及湯」〜


 今回は『排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)』という漢方薬についてお話します。この漢方薬は『桂枝湯(ケイシトウ)』の「桂枝」を「桔梗(キキョウ)」「枳実(キジツ)」に代えたような内容で発散力が強められ、さらに「芍薬(シャクヤク)」が加わって膿を強力に排出する構成になっています。なお、「桔梗(キキョウ)」「甘草(カンゾウ)」にはこの二剤で『桔梗湯(キキョウトウ)』という咽頭が腫れて痛むときによく用いる漢方薬の構成になっており、炎症を抑える作用も有しています。


 私自身は個人的にはとても好きな漢方薬の一つで、とくに皮膚疾患に用いていますが、『葛根湯(カッコントウ)』との併用で「乳腺炎」に使用したり、口腔内・鼻腔内の化膿性疾患にも使用します。副鼻腔炎では『葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)』が有効でない場合に用いて有効であったケースもあります。婦人科的には「外陰炎」(とくにバルトリン腺膿瘍)で患部は腫れて化膿している場合は抗生剤単独よりも治りが早い印象でよく使用します。
 先日の漢方研究会では、がん治療後の後遺症であるリンパ浮腫患者の蜂窩織炎(ホウカシキエン)や、骨盤腔内の膿瘍にも抗生剤単独よりも有効であるとの報告がありました。
『排膿散及湯』は単独でも十分有効なことが少なくないのですが、とくに発赤が強い場合には『黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)』を併せて使用したりもします。また、腫れが強いときには『猪苓湯(チョレイトウ)』を併用してうまくいくことが多いようです。
 また、化膿性疾患の再発防止効果もあるので、しょっちゅう外陰炎を繰り返す方には、治癒してもしばらく飲み続けてもらうと、再発しにくくなったり、再発しても軽症ですんだりします。
 現代医学では、抗生剤という良いお薬がありますが、抗生剤の乱用、耐性化が問題になている最中、漢方医学的に『排膿散及湯』の役割は有用かと思われます。
2018年10月31日(水) No.865 (山内先生(産婦人科)のコラム)

乳児用液体ミルク(その◆


●液体ミルクの利点
,修里泙淹藩儔椎
濃度が正確
1年間常温で保存
て嘴と哺乳瓶を洗浄、消毒する必要がない
「粉をお湯で溶かして冷やす」必要がない液体ミルクは、次のような様々な場面で役立ちそうです。


【1】育児負担を軽減(母親の体調不良時、夜中の授乳など)
【2】旅行、外出時に便利
【3】預けるときに安心
【4】災害時のために…災害時、液体ミルクは赤ちゃんの命を救います。
【5】海外からの旅行者のためにも
●心配なこと
【1】保存期間が短い
粉ミルクの保存期間は、缶を開封した場合1か月、それに比べて液体ミルクは開封後は冷蔵保存して48時間と短くなります。未開封であれば常温で1年間大丈夫ですが。
【2】価格
粉ミルクと比較して割高です。海外では1本100〜150円で売られていますが、粉ミルクの大体4倍くらいになります。海外製品が日本で販売された場合どれくらいの値段になるのか未定です。さて国内品の価格は?
【3】色が褐色っぽくなることがありますが、成分に問題はなく、味も変わりません。
●海外製品の市販に半年、国内品の流通に2年
液体ミルクは、すぐにそのまま使用できるのでとくに外出時、災害時などの利用に適しています。日本でも粉ミルク、液体ミルクどちらも使用する側の希望に応じて選択できるよう1日も早く利用できるようになることが望まれます。
 今回の法律の改正によって、国内メーカーの製造が可能になりました。しかし、日本乳業協会によると、製造ラインの整備、品質検査などのため、市販には今後2年くらいの時間がかかりそうです。また海外で既に売られている液体ミルクが、国内のドラッグストアーやスーパーの店頭に並ぶようになるのに、半年くらいかかるものと予測しています。
2018年10月31日(水) No.864 (秋山先生(小児科)のコラム)

パッチ・アダムス


 パッチ・アダムスとは1945年ワシントンDCで生まれた本名ハンター・キャンベル・アダムスと言うアメリカの医師で1998年にロビン・ウイリアムス(2014年63歳没)が主演で公開された映画パッチ・アダムス ..
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2018年10月31日(水) No.863 (原口先生(薬剤師)のコラム)