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外用剤


今日も嶋川先生とのぞめさんは、バーザムーンのようです。
【嶋川、のぞめ】「今晩は。」
【田杉】「嶋川先生、のぞめさん、いらっしゃいませ。」
【島大】「嶋川先生、今晩は。今日も少しお聞きしたい事が..
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2017年07月05日(水) No.801 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(154) 〜水毒に対する漢方薬(熱中症)◆


 今回は前回に引き続き「水毒」の症状の一つとして東洋医学ではとらえられる「熱中症」の漢方薬についてまとめてみます。「水毒」とは西洋医学の「水中毒」とは別の概念で「体内の水分のアンバランス(過不足)」であることは前回述べましたが、「水分の過剰」だけではなく、熱中症・激しい下痢・乾燥気候による水分の喪失は「水分の不足」として「水毒」の範疇としてとらえます。


 熱中症でよく使われる漢方薬は『清暑益気湯(セイショエッキトウ)』『五苓散(ゴレイサン』『白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)』があります。基本的には発汗・熱感・口渇・悪心・嘔吐・尿量減少・下痢のうちいくつか該当するものがあれば『五苓散』が有効です。甚だしい発汗があり、今まさに発熱・口渇の症状があれば『白虎加人参湯』、わずかな発汗・食欲不振・倦怠感があれば『清暑益気湯』となります。また、『五苓散』を使用するようなケースでも、その後の症状が穏やかで軽い食欲不振、下痢があれば『胃苓湯(イレイトウ)』、軟便〜下痢が持続している場合は『六君子湯(リックンシトウ)』『人参湯(ニンジントウ)』『真武湯(シンブトウ)』などにします。熱中症の後で気力がなくなれば『補中益気湯(ホチュウキトウ)』、同時にめまいなどを感じれば『半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)』を選択します。
数年前ですが、知り合いの中学生のお子さんが合宿で熱中症に罹ってしまい、救急外来でビタミン剤を入れた電解質輸液をして帰宅したが、水分を飲むと吐いてしまうというので『五苓散』を溶かして少しずつ口に含んでもらいました。翌日は平熱で悪心・嘔吐もなく病院にも行かなかったようです。この症例では若さと体力に負うところが大きかったと思われますが、漢方薬にはいつもお話しするように即効性が期待できます。
 熱中症に対する西洋医学的対応は予防と脱水に対する補液で当然ながら重要な対応になりますが、漢方治療を介入させることで個々に合わせた幅広い対応が可能になり、漢方薬の存在意義を感じます。私自身も夏場の暑いところに長時間居ることが予想される場合には、ペットボトルに『五苓散』『白虎加人参湯』を携帯するようにしています。
2017年07月05日(水) No.800 (山内先生(産婦人科)のコラム)

小児の細菌性腸炎(血便) その


 小児の胃腸炎の7〜8割は、ロタ、ノロ、アデノなどのウイルスによるとされています。その他、食べ過ぎ、冷えなどが原因となりますが、最近は細菌による胃腸炎は、非常に少なくなっています。しかし細菌性腸炎の中には急激な経過をとり、重症となるものもあり注意する必要があります。細菌性下痢は夏場に多く、血便を伴うこともよくあります。今回は、小児の細菌性腸炎で血便(粘血便)をきたす代表的な3つの疾患についてです。
…牡表亰貔大腸炎
 大腸菌の中に急性の胃腸炎を起こすものがあり、特にベロ毒素を産生する大腸菌(O157、O26など)は、出血性の腸炎を起こす毒素の強い細菌です。腸管出血性大腸菌は、もともと牛などの家畜や動物の腸管内に棲む菌です。家畜の解体作業時に腸管内の菌が食肉を汚染、家畜の糞便が野菜などを汚染、汚染された食肉が調理の際にほかの食材を汚染するなどして、経口的に感染します。また感染者の便中に排泄された菌が、手指を介して、あるいは食品や物品を介して経口的に周囲の人に感染します。
 潜伏期間は平均3〜5日(2〜14日)、感染者の半数が無症状あるいは軽度の下痢のみでおさまりますが、他は頻回の水様下痢、腹痛、血便を呈するいわゆる出血性大腸炎となります。
 さらにこの中の10〜30%が重症の合併症を起こします。とくに合併症として要注意なのが溶血性尿毒症症候群(HUS)です。HUSは、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全がおもな微候で、発症後5〜7日ごろ発症します。元気がない、顔色が悪い、尿量が少ない、傾眠傾向などがHUSを疑わせる症状で、意識障害、痙攣、昏睡に陥ることもあります。HUSを発症した児の12%が死亡ないし末期腎不全におちいり、25%が持続性の腎障害をきたしたという報告があります。また脳症などの合併症もあります。これらの重篤な合併症は、発症後2週間を過ぎれば、危険はなくなったと考えてよいでしょう。
発生状況(表)


治療…HUSのサインに十分配慮し、疑わしい場合は入院加療となります。止痢剤は毒素の排泄を送らせるので使用しません。抗生剤の使用は医師の判断で。
2017年07月05日(水) No.799 (秋山先生(小児科)のコラム)

春の体調不良の解消法


 春の体調不良は天候や気温の変化、生活の変化によるストレスで起こりやすくなります。今年は特に気温の変化が激しく風邪はもちろんですが、免疫低下などでめまいや帯状疱疹などを含む体調不良を起こし病院を受診する人が多いように感じます。
 それではそれを予防するためにはどうしたら良いのでしょうか?
 規則正しい生活とバランスの良い食事、自律神経の興奮を抑えしっかり睡眠をとり、体を冷やさないようにすることが大切です。


食事は栄養のバランスのとれた3食を出来るだけ決まった時間にとることや基本的に昼間活動する動物である人間は朝起きてすぐカーテンを開けて日光にあたったり、軽いストレッチをすることで、体内時計が朝型に変わり自律神経が整いやすくなりストレス解消に効果があります。
 気温差の激しいこの季節は、炭酸水入浴などを週5回以上10〜20分程度することも効果的で、それにより副交感神経が活発化しリラックスすることでストレスの解消につながり自律神経が次第に整うとも言われています。また、生姜など体を温める食材を摂取したり、上着を一枚はおるだけでも体を温め血流も良くなって、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンや、やる気ホルモンと呼ばれるドーパミンの分泌が活発化し、冷え症はもちろん風邪や免疫の低下、血圧の上昇など成人病の予防にもつながります。ゆっくりお腹で深く息をすること(腹式呼吸)でも副交感神経が優位になってストレス解消につながる他、これらによって寝付きも良くなり春バテの防止になります。しかし、せっかく入浴や食事法、呼吸法を行っても、その後パソコンを操作したり、布団に入ってからスマホをいじったり、メールをしたりしていると、それらの画面から出るブルーライトで交感神経が刺激され良質な睡眠の妨げになるので寝る前などのリラックスタイムには使用しないで下さい!
 また疲れたと感じる前からこれらを実践していた方が効果的です。
2017年07月05日(水) No.798 (原口先生(薬剤師)のコラム)