タイトル

帯状疱疹ワクチン


 今日も嶋川先生とのぞめさんは、バーザムーンのようです。
【嶋川、のぞめ】「今晩は。」
【田杉、島大】「嶋川先生、のぞめさん、いらっしゃいませ。」
【島大】「嶋川先生、今日も少し教えてほしい事があったのですが、宜しいでしょうか。」
【嶋川】「もちろんです。今日はどうしましたか?」
【島大】「最近、帯状疱疹に対するワクチンが出来たと聞いたのですが本当ですか?」
【嶋川】「最近出来た、というのは少し違いますが、今年の5月に水疱瘡ワクチンに50歳以上の帯状疱疹の予防という効能が追加されたのです。」


【島大】「そうなのですね。すると帯状疱疹ワクチンは水疱瘡ワクチンと同じものだという事なのですね。」
【嶋川】「そうなりますね、全く同一の物です。そもそも帯状疱疹が、子供の時に罹った水疱瘡のウイルスが神経の中に残っていて、このウイルスが原因で発症しますので、ワクチンも全く同じものが使われるのです。」
【島大】「分かりました。実は私の祖父が最近帯状疱疹になり、痛みがかなりつらかったようなのです。そばで見ていた祖母が、ワクチンの話を耳にしたらしく、ワクチンを注射すれば帯状疱疹にならないのなら打ってみたいと言っているようなのです。ワクチンを注射すると帯状疱疹にならないのでしょうか。」
【嶋川】「残念ながら絶対に罹らないとは言えません。アメリカでの研究結果では、ワクチンを打つと、ワクチンを使っていない人と比べて、帯状疱疹の発症率が半分以下になったと言われています。また帯状疱疹の場合、治った後に神経痛が残る事が問題になりますが、同じ研究では、神経痛が残る率も半分以下であったと言われています。帯状疱疹は高齢者が罹り易く、また神経痛も年齢が高齢な程残りやすいと言われています。従って、ご高齢の方、また持病の治療のため免疫を抑えるようなお薬を飲まれている人などは、ワクチンを打っておくと安心かもしれませんね。」
【島大】「わかりました。有難うございます。ところでこのワクチンは保険診療になるのでしょうか。」
【嶋川】「残念ながら、現段階では保険診療にはならず全額自己負担になります。金額はそれぞれの医療機関によって異なりますので問い合わせてみることをお勧めします。」
【田杉】「嶋川先生、のぞめさん、今日もいつもので宜しかったですか?」
【のぞめ】「はい、お願い致します。」
2017年05月31日(水) No.797 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(153) 〜水毒に対する漢方薬(めまい・ふらつき) 


 「水毒」とは西洋医学の「水中毒」とは別の概念で「体内の水分のアンバランス(過不足)」としてとらえます。例えば、二日酔い・熱中症・激しい下痢は脱水による「水毒」で、逆にむくみ・胸水・胃内停水(おなかがチャポチャポする)などは水分過剰として、ほかに水様性鼻汁・喀痰などの分泌異常も「水毒」としてとらえます。重要なことは「利水剤」(水をさばく生薬)として知られている漢方薬で改善が見込める症状を「水毒」と称していると理解していただけるとよろしいかと思います。
 利水剤の基本生薬は「茯苓(ブクリョウ)」「蒼朮(ソウジュツ)」で、「水毒」に対する代表的な漢方薬は『五苓散(ゴレイサン)』です。特にめまいのときによく使われる漢方薬は『五苓散』『真武湯(シンブトウ)』『当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)』『半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)』『苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)』があります。
 ちなみに良性頭位性眩暈の急性期には『苓桂朮甘湯』がよく使われます。気力・体力が低下して慢性的なふらつきが起こる場合は『半夏白朮天麻湯』が比較的長期にわたって使われます。この2剤でうまく効かない場合には『五苓散(感染症などの脱水など)』『真武湯(脳動脈硬化?などの一瞬のめまいなど)』『当帰芍薬散(生理中のめまいなど)』に変更または併用したりします。
 西洋医学的には不定愁訴と診断された方で胃腸虚弱と「水毒」に注目して『半夏白朮天麻湯』の処方により倦怠感・ふらつき・目の奥の痛みが改善した例や、数年前から続くアルコール依存症の方の「水毒」によるめまい・頭痛に『苓桂朮甘湯』の処方で改善した症例も私自身経験しています。


 最近で驚いたのは、めまいで利水剤を使っている患者さんが数年間悩まされていた花粉症を回避できたとおっしゃっていたことです。花粉症も一種の「水毒」ととらえることもできますので同時に効果があったのかと思われます。漢方治療では西洋医学の視点では考えられない効果が得られることがしばしばあり、漢方理論が机上の空論ではないことを実感させられます。
2017年05月31日(水) No.796 (山内先生(産婦人科)のコラム)

ワクチンギャップの解消と今後の展望


 本邦では近年、ヒブ、肺炎球菌、水痘、B型肝炎ワクチンと定期接種化が進み、残りはおたふくかぜとロタウイルスワクチンとなっています。この2つも定期接種への動きが加速しているようです。
,たふくかぜワ..
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2017年05月31日(水) No.795 (秋山先生(小児科)のコラム)

春バテ!?


 春は温かくなるとは言え、まだまだ寒い日もあり昼間と夜の気温差も激しく、身体がついていかなくなった経験はありませんか?
 春バテとはそんな春に起こる体の不調の事を指します。
 不調になる原因は色々ありますが、以下のようなことが考えられます。
○新入学や進級、就職や転勤など今までの生活が変化することの多い季節であること。
○春先は大陸からやってくる移動性高気圧の動きが複雑なため気圧の変動が激しくなるため。
○春は天気の移り変わりのサイクルが早く、昼間と夜の寒暖差が大きくなることが多いため。
○寒暖差で起こる身体の冷えや生活の変化に伴うストレスでホルモンバランスが崩れるため。


 天候や生活の変化に体が対応するのが精一杯という状態になり、体に不調が出てくる様です。症状としては、以下のようなことが挙げられます。「イライラする」「気分が落ち込む」「憂鬱な気持ちになる」という症状は、新しい生活に対する緊張や精神的ストレスで、自律神経が乱れてしまいます。また、「肩こり」や「めまい」「手足が冷える」「身体がだるく感じることが多い」という症状は、天候不順や激しい気圧の変化などから起こる身体の冷えや目まぐるしく変わる天気や気温の変化に自律神経が上手く対応できなくなり、身体がバテてしまうのが原因の一つとも考えられます。
 そしてこのような自律神経の乱れや冷えが長期間続くと最終的には「夜あまり寝られない」「寝つきが悪くなる」などの症状を引き起こし、そのせいで寝覚めが悪かったり昼間に眠くなったりして、睡眠のサイクルが狂ってしまいます。
 悪循環になり進行していくと、五月病やうつ病へと発展していってしまうので、そうなる前に対処したいですね。
 次回は春バテの解消法や対策などについてお話していく予定です。
2017年05月31日(水) No.794 (原口先生(薬剤師)のコラム)