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イボ


 今日も嶋川先生とのぞめさんは、バーザムーンのようです。
【嶋川、のぞめ】「今晩は。」
【田杉】「今晩は、いらっしゃいませ。」
【島大】「嶋川先生、いらっしゃいませ。今日もまた少しお話しを伺って..
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2016年08月04日(木) No.761 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(143)〜夏場の冷えと漢方薬〜


 『40歳Nさん。最近、知人に勧められ水を多く飲むようになった。元々やせ型で冷え症だが、夏に入り夏バテ気味なので、栄養をつけようとこの1週間スイカなどの果物を連日食べ、昨日はかき氷を食べたところ、胃がつまった感じで苦しくなり、シクシク痛むようになり、内科で以前もらった薬を飲んだが、効果が今一つで来院時についでに?漢方薬を希望。』
 Nさんの場合、元々冷え症で胃弱の人が冷たい物を摂り過ぎた結果、漢方医学でいう「胃寒証」の状態と思われたので、こういう場合の第一選択薬である『人参湯(ニンジントウ)』を処方しました。結果は1週間で症状は改善したようでした。
 最近は血栓予防のため水をいっぱい飲むことを推奨し、体質に関係なくドンドン水分を採る人が増えてきました。漢方医学的には「熱証」または多血症傾向にあれば、ラジエータの役割として水を多く採ることは理にかなっていますが、「虚証」タイプ(詳しくは以前の号)で冷え症の人の場合はどうでしょうか?


冷え症で悩む方は一年を通じて絶えないようですが、特に夏場は体温を超える暑い戸外と冷房の効きすぎた室内などの激しい温度差、冷たい飲み物の摂り過ぎ、暑い夜の睡眠不足などの外的要因によって体温の調節をしている自律神経がバランスを崩し、冷え症になる人が多くなりがちです。
 冷たいものを摂取したことによる胃腸障害には『人参湯』『六君子湯(リックンシトウ)』などの「人参」を含む漢方薬が有効ですし、クーラー病としての冷えなどには『当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)』『五積散(ゴシャクサン)』などが用いられます。
 現代人は外の暑さから身を守る知恵と技術を持ち、外に対してはより涼しい場所へ、最終的にはクーラーの効いた部屋で過ごし、内に対しては身体の芯を冷やすために冷たい物を多く採るようになり、その結果として、夏なのに「冷え」という病態が特に「虚証」傾向の人には起こりやすくなります。
 体質に合わせた避暑法を取りたいものですが、私自身「虚証」タイプではありませんが、クーラーの効いた部屋でアイスキャンディーを2本食べた後は、こっそり『人参湯』を一包飲んでいます(笑)。
2016年08月04日(木) No.760 (山内先生(産婦人科)のコラム)

小児のマイコプラズマ肺炎


 マイコプラズマ感染症は4年周期(オリンピック開催年)の流行があることが知られていますが、最近は年度に関係なくみられ、一年を通して地域的な小さな流行が見られる印象があります。
 図に小児肺炎の原因となる微生物を示します。2歳未満ではマイコプラズマの占める割合は低いのですが、6歳以上では約6割がマイコプラズマが原因とされ、小児の市中肺炎で最も重要な起炎菌となっています。


 肺炎マイコプラズマは細菌ですが、その大きさは通常の細菌より小さく、通常細菌が保持している外側の壁がありません。細菌とウイルスの中間に位置する存在といっても良いのかもしれません。一般に使用されるペニシリンやセフェム系などの抗生物質は、細菌の壁を壊して菌を殺すわけですが、これらの抗生物質は外壁を持たないマイコプラズマには全く効果がありません。一般にマクロライド系抗生物質(クラリス、クラリシッドなど)が有効とされています。
マイコプラズマ感染症は、身近な疾患でありながら普通に使用される抗生物質が効かないために、うっかり見逃すといつまでたっても治らないばかりか、ひどくなると肺炎で入院が必要となることがあります。
マイコプラズマ感染症は、いろいろな検査上の問題から早期に診断がつけづらく、しかも最近はこれまで効果があったマクロライド系抗生物質が効きにくい耐性菌の占める割合が高くなっており、治療上の問題も出てきています。
次回は、いろいろやっかいで悩みが多い感染症であるマイコプラズマ感染症の特異性について述べてゆきます。
2016年08月04日(木) No.759 (秋山先生(小児科)のコラム)

生活習慣病と薬物治療


 生活習慣病はその名の通り、偏食、運動不足、喫煙、ストレスなどを含む、ふだんの生活習慣が発症や進行に深く関わっています。高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が代表的なもの。これらは「死の四重奏」と呼ばれ、もちろん単独でも恐ろしい病気ですが、重複すると命にかかわる危険が増すのです。
 高血圧・脂質異常症・糖尿病はサイレントキラーと呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま、体の中で動脈硬化が静かに進行していきます。そのまま病気に気づかずに、また気づいても「自分は大丈夫」と治療をせずに放っておくと、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞などが起こり、取り返しのつかないことになりかねません。


 お医者さんは食事や運動など生活習慣を改善しても、治療目標値に届かないときに薬物療法を追加します。 そしてその薬はあなたの症状にあわせて処方されています。
 もし薬を飲み忘れても、2回分を1度に服用することは、絶対にしないで下さい。効果が強くあらわれて危険な場合もあります。
 薬により病気が良くなってきたからといって、油断は禁物です。自分の判断で薬をやめたり、量を減らしてはいけません。治療前より悪化してしまう恐れがあります。
長期間薬を飲む場合が多い生活習慣病には、じっくり気長につきあう覚悟が必要です。
 最近は週刊誌などで治療は必要ないなどとおっしゃっているお医者さんもいますが、そういう方はほんの一部で一般的ではない独自の治療をされる方が多いように見受けられます。週刊誌はそれを面白おかしく記事にする傾向がある様です。
 ほとんどのお医者さんは、日本全国はもとより世界中の多くの治療成績などをもとに診療・投薬されています。
 なぜ病院に通う必要があるのか?またなぜ薬を飲まないとならないのか?疑問があれば、かかりつけのお医者さんや薬剤師に聞いてみて下さい。
2016年08月04日(木) No.758 (原口先生(薬剤師)のコラム)