タイトル

子どものひきつけ(1)熱性けいれん


子どもは、急に熱を出すとひきつけることがあります。熱によるひきつけは、通常生後6ヶ月から5歳くらいまでの小児におこります。その頻度は大体8%前後、10人に1人くらいが熱性けいれんをおこすと言われており、けっしてまれなことではありません。しばしば遺伝の傾向があり、両親、兄弟に熱性けいれんがみられることが多いとされています。
いつも元気な子が急な発熱と共に白目をむいて、全身を硬直させ、ビクンビクンと手足をつっぱったりして、意識がなくなり呼びかけに反応しません。親はこんな状態に大あわて、パニックになってしまいます。落ち着いて対応できないのは当たり前ですが、まずあわてずに、ゆすったりしないで刺激を与えず、横に寝かしてください。衣服とくに首のまわりをゆるめます。昔は舌を噛まないように口に物を入れたりしたのですが、舌を噛んでしまうことはありません。、呼吸障害の原因になるので口にはなにもはさまないでください。けいれんとともに吐いてしまうことがあるので、背中にタオルなどをあてて体を横向きにしましょう。うまくできない場合はそのままでもよく、吐きそうになったら横向きにしてください。多くのひきつけは、3分以内におさまります。大体でよいのですが、できるだけけいれんの時間を計りましょう。けいれんが落ち着いたら熱をはかり、解熱剤の座薬をいれます。


3分以内におさまり、意識がはっきりしている場合は、ゆっくりと診療時間内に受診してください。5分以上たってもけいれんが一向におさまらない場合や、顔色が蒼白や紫色になってきた場合や、けいれんがおさまっても意識がなかなか回復しない場合は、救急車を呼びましょう。
熱性けいれんは、2回、3回とおこしてしまうこともありますが、6割くらいの子は一生で1回だけです。何度も熱性けいれんを起こす場合や、熱があまりないのにひきつける場合は、脳に異常がみられることがあり、脳波検査などが必要となります。熱性けいれんは、脳波の異常がないのが普通です。熱性けいれんを繰り返す子どもは、ひきつけ予防の座薬を使用してもらうことがありますが、その適応、使用法などについては主治医にご相談ください。
2009年02月06日(金) No.340 (秋山先生(小児科)のコラム)

低温火傷


今晩も北見の夜は冷え込んでいますが、そんな寒い中、嶋川先生は今日もイーストバーにご出勤の様子です。
【嶋川】「今晩は。」
【東マスター】「いらっしゃいませ。外寒かったでしょう。」
【嶋川】「そう..
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2009年02月06日(金) No.339 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(53)〜カゼを引きやすくて困る〜


『71歳Mさん。内科でいわゆる「感冒薬」をしょっちゅう処方されている方ですが、二日前からまた体調を崩してカゼを引いたとの事。いつもの薬を飲んで安静にしていたが、微熱が続き心配で来院。漢方薬を試したい希望で来院。』
このとき、Mさんには『桂枝湯(ケイシトウ)』を処方し、なんとか切り抜けましたが、普段飲む漢方薬?がほしいとの希望で、高齢な点も考慮して『香蘇散(コウソサン)』を処方してみました。この薬はご本人が大変気に入って、これで精神的にも落ち着きよく眠れるとの事でした。長期で飲みたいという希望でしたので、一日一回夜服にしてもらったところ、「最近、カゼを引かなくなって、とても調子がいい」とおっしゃっていました。


『香蘇散』は胃腸に障らない穏やかなカゼ薬というイメージで使われています。激しい悪寒のあるもの、高熱のもの、関節痛の強いもの、鼻水の多いもの等には適しません。『香蘇散』には「紫蘇(シソ)」が含まれており、「気剤」という点からも気を晴らしてくれる作用があるのは以前もお話しました。「○○散」という名前のものは、香りを楽しんでから内服するのが良いといわれていますが、Mさんは「飲む前に袋を開けたときの紫蘇の香りみたいのが妙に落ち着くんですよね」と、既にこちらが言う前に適切な飲み方をご自分で実行されていました。
漢方を続けていてカゼを引かなくなったという方は多いのですが、Mさんのように夜1包を飲んでいてカゼを引かず体調が良いという方は初めてですね。
2009年02月06日(金) No.338 (山内先生(産婦人科)のコラム)

薬の開発とジェネリック医薬品


当たり前の話ですが、病院に来る方々は病気で受診し、それを治すため、投薬やリハビリなどの治療を受けています。
病院で処方される薬は一般に医療用医薬品と言われ、その中には西洋薬のほかに漢方薬などもあります。
漢方を除くこれらの医療用医薬品は平均9年から17年もの長い年月と200億から300億円の莫大な費用をかけて研究開発されてきたものであり、その安全性と有効性が確立されてから、はじめて厚生労働省の許可をし、発売されるものなのです。とはいっても発売後に副作用が出ることもあります。そのため新薬には発売後も市販後調査というのが義務づけられており、それに対し世界中の医師、薬剤師が副作用などの有害作用が無いか監視の目を輝かせております。そうやって開発されてきた薬は約20年間、特許で守られていて、その特許が切れてから発売できる薬が、一般に言うジェネリック医薬品となります。そのため、いま使われている薬には特許の切れていない医薬品も多く、すべての薬にジェネリックがある訳では無いこと(ちなみにジェネリック医薬品は全体の約2割弱しかありません。)や元々の先発医薬品とは全く同じ薬でないことは、もうみなさんがご存じの事と思います。

(主成分は同じ量含まれていますが添加物などが違うため、吸収や効果発現時間なども多少違い、同等の効果はあるとされていますが、すべてが全く同じではありません。)特に、軟膏などの外用薬は薬の効果発現に大きくかかわる基剤などが違うため、吸収が悪かったり、効果が出なかったり、かぶれなどの副作用の発現などもあり、十分な注意が必要です。(皮膚科の先生からは軟膏などは全く違うものと考えないとダメとのことでした。)価格は先発医薬品から比べるともとの3割近い価格と安いものもありますが、平均するとほとんどのものが先発品の7から8割くらいのものが多く、ごく一部ですが逆に元の薬より高いジェネリックもあります。
薬をジェネリックに変更する際は、医師と相談し処方箋に書いてもらうほかに、いまは医師の薬品変更不可のサインがある処方箋以外は、薬局で薬剤師と相談の上、ジェネリックに変更することができます。その際はただ安いからだけで選ぶのではなく、効果等も含めて薬剤師ともよく相談してみてください。
2009年02月06日(金) No.337 (原口先生(薬剤師)のコラム)