タイトル

第57話/前立腺ガンの診断のポイント


50歳以上の男性の前立腺の中に、無症状のガンの芽である潜在ガンが約2割発見されると報告されています。そして、この小さな潜在ガンから臨床的に症状のあるガンになるまで、数十年かかるといわれています。
この..
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2008年04月30日(水) No.303 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン/赤ちゃんのハゲ


赤ちゃんの髪の毛が薄くなった、最近抜け毛がひどくシーツに毛がいっぱい付く、後頭部の毛が抜け落ちてツルツルになってしまった、このまま毛が生えてこないのでは、と心配されるお母さんが多くみられます。そこで、今回は赤ちゃんの抜け毛についてです。
全く心配のない『新生児生理的脱毛』赤ちゃんの毛髪は、遅くても生後6ヶ月までには生え変わるものと考えられています。この最初の生え変わりに際して一部の赤ちゃんは、前頭部から頭頂部にかけての毛髪の大部分が一斉に休止期に入り、たくさんの毛が抜けてしまい髪の毛が非常に薄くなることがあります。このような抜け毛を『新生児生理的脱毛』と呼んでいますが、やがては新しい毛が生えてきますので全く心配する必要はありません。


これも心配ない『乳児後頭部脱毛』赤ちゃんによく見られる抜け毛に、別のもう一つのタイプがあります。仰向けに寝かされている赤ちゃんの頭が枕に当る部分、後頭部の髪の毛が少なくなって、その部分がハゲのように見える抜け毛です。これは枕とすれる部分の髪の毛が、機械的な刺激によってこすり取られることによります。生後2〜3ヶ月から6ヶ月くらいの乳児によく見られますが、これもまた全く心配のない脱毛で、しばらくすると自然に目立たなくなってきます。これら2種類の脱毛に比べると頻度はずっと少なくなりますが、頭の脂濡性湿疹に伴って抜け毛が起こることがあります。赤ちゃんの脂濡性湿疹は生後3〜4ヶ月ころまでには自然に治りますから、これもまた特別な治療はいりません。
抜け毛ではありませんが、最初から髪の毛が非常に薄い赤ちゃんがいます。生後3ヶ月を過ぎても一向に増える気配がなく心配されますが、これも全く心配はなく大体1歳ころには普通の状態になります。
このように、赤ちゃんの髪に関する心配事は、ほとんどの場合経過をみるだけで解消するもののようです。
2008年04月30日(水) No.302 (秋山先生(小児科)のコラム)

ステロイド外用剤を使っても色は黒くなりません


最近赤ちゃんで全身の湿疹がひどくなり来院される患者さんが増えています。中には湿疹がひどくなり、掻き壊してばい菌が付き、感染を起こしている赤ちゃんがいます。話を聞くとほとんどの赤ちゃんは、最初はきちんと小児科の先生に赤ちゃんでも使えるような弱いステロイド外用剤をもらい、湿疹が出たときにそれを塗ったらきれいに治っていたとのこと。しかしある素人さんにステロイド外用剤はシミが残ると言われ、羊の脂だか豚の脂だか訳の分からない外用剤を使用するようになりひどく悪化してしまったとの事です。
まず動物の脂の外用剤ですが、ある程度皮膚の保湿作用や皮膚をなめらかにする作用があるのではと思われていますが、湿疹を治すような抗炎症作用は全く証明されていません。それどころか、今回のように皮膚に合わずに湿疹を悪化させたり、湿疹が悪化するとその動物の脂にアレルギーを起こすようになる可能性もあるので、止めたほうが良いでしょう。
もうひとつ問題なのは、ステロイド外用剤を使うと色が黒く残ってしまうと言われ、ステロイド外用剤の使用を止めてしまったことです。ステロイド外用剤を使用したために色が黒くなることはありません。日焼けの後のように強い炎症が治まった後や長く炎症が続くと炎症後色素沈着といって肌が黒くなることがあります。ですから逆にステロイド外用剤を用いて早く炎症を取ることがシミを残さない為にも大切です。


一度このコラムにも書きましたが、まだまだステロイド外用剤に対して誤解が多いようです。ステロイド外用剤はもともと皮膚だけに作用して体内に入るのは微量ですから、骨がボロボロになったり成長障害が起きることはほとんどありませんし、皮膚への局所の副作用も体の部位、年齢、皮膚の症状に合わせて上手に使用すれば問題のないものです。
赤ちゃんの湿疹にも一番効果があるのはステロイド外用剤です。赤ちゃんにも使えるような弱いステロイド外用剤はたくさん出ておりますので、上手に薬を塗って赤ちゃんの皮膚をきれいな状態にしてあげましょう。
2008年04月30日(水) No.301 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(44)〜小建中湯が効く親子?〜


『小建中湯(ショウケンチュウトウ)』は以前の号でも紹介した漢方薬ですが、昔からよく子供に使われていた薬です。食が細く、しょっちゅうお腹が痛いと云っては、学校や幼稚園に行く前にぐずるような子によく効きます。子供に効く場合は飲み始めると数日で食欲が出て、ぐずぐずいわなくなるから不思議です。
この薬は甘くて漢方薬の中では飲みやすいので、よく親が子供を連れてきて「漢方薬で治したい」(時には無理難題もありますが)という場合に、まず飲んでもらわなければ話になりませんから『小建中湯』を処方することがあります。こういう処方の仕方は不本意なのですが、意に反してよく効いてしまう症例が多いですね。
『小建中湯』を飲んでもらっているお母さんが「アレルギー性鼻炎で耳鼻科に通院中。とにかくお腹が痛がるし、食べない。おねしょが治らない。風邪もひきやすい。」という8歳のお子さんを連れてきました。以前、風邪を引きやすい子に最初に出した漢方薬がなかなか効かなくて、『小建中湯』を出して有効だった症例をふと思い出しました。


この親子は共に「食が細い、お腹をこわしやすい」という共通点があったので、まさしくこの漢方薬がよく効くタイプでした。数ヶ月たって「お子さんのアレルギー性鼻炎の具合はいかがですか?」と何気なく聞くと、「食欲がでてきて最近よく食べるようになってから症状もいいんですよ」との事。ふつうはアレルギー性鼻炎を『小建中湯』で治そうという先生はあまりいないとは思いますが、やはり「食べる」ということの重要性なのでしょうね。それ以来、この薬で「風邪が引かなくなった」とか「生理痛がよくなった」とか「口内炎がよくなった」など様々な効果を実感します。
二年もたつとこの親子も自分のペースを獲得したようで、勝手に症状にあわせて分量も調節して飲んでいるようで、今では私は薬を処方するだけです(苦笑)。

2008年04月30日(水) No.300 (山内先生(産婦人科)のコラム)

旬を食べる(春2)


今回も前回に続いて春が旬の食べ物についてお話します。
ブロッコリーはたくさんのつぼみが集まったアブラナ科の栽培品種で、カリフラワーなどと同じキャベツの仲間です。
つぼみは生命の源となる部分ですから、貴重な栄養分がぎっしり詰まっています。β-カロテンやビタミンCが豊富に含まれていますが、大事なのは葉酸というビタミンが多いことです。
葉酸は体の組織細胞の発育や赤血球や白血球の生成に関与しています。葉酸は妊婦さんにも特に大切な栄養素ですが、不足しがちな栄養素でもあるので、普段からブロッコリーなどの緑黄色野菜を十分に摂りましょう。調理法は緑色を失わないように熱湯に2%くらいの塩を入れて、煮立ったところへつぼみの部分を茎ごと入れて青くゆでます。これをサラダにしたり、おひたし、からし和えなど多くの料理に使います。ただし、葉酸は一部のてんかんの薬やリウマチの薬の効果を弱くすることがあるので、サプリメントなどでの大量摂取する場合などは特に注意が必要です。
これは旬の食べ物ではないですが、花々が咲き始める春は、ミツバチ達がいろいろな花からハチミツを集めるシーズンでもあります。


蜜源になる花の種類によって色や香り、味が違います。これがハチミツを味わう楽しみの一つでしょう。
ハチミツにはブドウ糖、果糖、オリゴ糖などの糖類の他に、各種のビタミン、ミネラルが含まれていますので、栄養価が高いのは当然ですが、免疫機能を高めたり、ホルモン様の作用もあります。特にそれだけを食べ続けることにより、女王蜂となり、卵を長期間産み続けるもとになるローヤルゼリーの効果は、医薬品としても認められています。またミツバチが集めた樹脂と唾液をもとに作られたプロポリスには殺菌作用や細胞活性化作用もあり、天然の抗生物質と言われます。
ただし、天然のハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあるので、まだ腸内細菌が少なく腸が発達していない1才未満の子供さんには食べさせないで下さい。(腸内細菌の多い、免疫力のある大人や妊婦・授乳婦、1歳以上の子供では問題有りません。)

2008年04月30日(水) No.299 (原口先生(薬剤師)のコラム)

第56話/前立腺ガンの診断とPSA発見史


PSA測定、直腸診、経直腸的超音波検査の三つは、いわば前立腺ガン診断の「三種の神器」です。これらの検査で前立腺ガンが疑われる場合には次に針生検を行い、前立腺の細胞を調べて、最終的にガンであるかどうかを診断します。
直腸診は、肛門から人さし指を直腸の中に入れて、前立腺の大きさや形、硬さを調べる検査です。前立腺ガンが進行した場合、クルミのように硬く触れます。経直腸的超音波検査も、やはり肛門から太い万年筆くらいの超音波発信プロブを挿入して検査します。ガンの部分では超音波の反射が低くなり、血の流れが亢進します。
この三つの検査のうち、体に負担をかけず採血するだけで簡単に検査が出来て、前立腺ガンの早期発見に役に立つ検査がPSA測定です。PSAは前立腺から作られる特異的な蛋白質で前立腺癌マーカーと呼ばれています。
このPSAは健康な男子の血液中にもわずかながら存在し、PSA値が4(ng/ml)以下であれば正常と判断します。4から10までの場合は10人に2〜3人、
10から20までの場合は10人中5人、20以上では10人中8人に前立腺ガンが発見されます。

このように、PSAが高くなるにつれてガンの陽性率が高くなるのです。しかし、PSA値が4以下の場合でも前立腺ガンが発見されることがあります。しかし、その発見率はきわめてわずかですので、4以下の人には、直腸診や経直腸的超音波検査で異常を認めない限り積極的に精密検査(生検)を勧めません。
閑話休題。PSAの発見者はアメリカのWangという人で、1979年前立腺組織から発見しました。ところが、それ以前の1971年に日本人の原という人が精液から前立腺の特異物質を発見し、γーセミノプロテイン(γーSm)と命名しましたが、実はこのγーSmとPSAは同一物質だったのです。しかし、原氏の論文は日本語であったため、残念なことに国際的に評価されずに終わりました。
今や、前立腺ガンの診断にはPSAは必須ですが、最近驚いたことに、自宅で出来る自己判定PSA測定キット(?)がネット販売されているのを知りました。
2008年04月03日(木) No.298 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン/子どものくせ(4)


【チック】
平成13年に、厚生労働省から「チックの子どもさんをお持ちのご家族への対応マニュアル」というのがでています。少し紹介してみましょう。
Q…チックの原因は何でしょうか?育て方が悪かったのでし..
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2008年04月03日(木) No.297 (秋山先生(小児科)のコラム)

紫外線と皮膚


今回は紫外線のお話をしたいと思います。紫外線と聞いて、この季節で紫外線とは少し気が早いのでは?と考える方もいるかもしれません。もちろん、紫外線量は夏に多く、冬に少ない訳ですが、実際は3月、4月頃から急..
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2008年04月03日(木) No.296 (川嶋先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方(43)〜2月の中旬になると動悸がする?〜


『31歳Kさん。2月の中旬に「今頃の季節になるときまって動悸がします」と当院来院。
札幌で仕事をしていましたが、仕事のストレスから軽いうつになり、半年前から北見に戻ってきたようです。病気になって以来、疲れやすく気力もなく、食欲不振・胃もたれ・便秘があり、とかく家にこもりがちだと…2年くらい前から2月中旬になると、夜の動悸・顔や手足の軽いほてり・不眠などの症状が起こってくるとの事。』
紀元節というのをご存知でしょうか?これは建国記念日と名を変えて2月11日で、神武天皇が即位した旧暦の1月1日で、1年の内一番寒い頃となります。Kさんの症状は、この紀元節の頃から出現したと考えることができますね。北海道はこの時期はまだまだ寒い時期ではありますが、確実に冬至から徐々に日照時間は長くなりつつある時期です。日光があふれ出ようとする季節が春とすれば、2月中旬は春の息吹が潜んでいる時期ともとれますね。
東洋医学では、陰(イン)・陽(ヨウ)という考え方があり、季節に対応させると冬・夏になります。この陰・陽の変わり目は病気が悪化しやすいことは古来から知られていますし、現代でも花粉症など例にとるとお分かりのように該当する点があるのは事実でしょう。
とすれば、Kさんの症状は身体が春の気配を無意識に感じたからだという一つの見方もできます。

事実、東洋医学では、動悸・不眠・ほてりなどは、身体が熱をもったために起こることが多いという考え方があります。
「熱のためですかね」というと「私は冷え性です。それに今は一番寒いときでしょう」と反論してきたKさんに処方したのは『桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)』でした。その結果、動悸は鎮まり、眠りもよくなり、うつ的な気分も快方に向かいました。この薬は『桂枝湯(ケイシトウ)』に化石の粉末である「竜骨」とカキの殻である「牡蠣」を加えたものです。
『桂枝湯』は冷え性で虚弱な人の初期の感冒によく使用されますが、身体を温めて全体的に元気にする作用があります。「竜骨」「牡蠣」は共に気持ちを鎮め、上昇した熱を冷まして降ろす作用があります。つまり、『桂枝加竜骨牡蠣湯』は身体の虚弱な冷え性の人向けの精神安定剤的な働きをしているのです。身体は冷えているが軽度の熱もあるという状態は、寒い季節にありながら、その中に春の日差しを含んでいる2月中旬に似ているわけですね。
2008年04月03日(木) No.295 (山内先生(産婦人科)のコラム)

旬を食べる(春1)


今年は暖かい日が多く、例年より早めの春の訪れを感じさせますね。さて、今回は旬の食べ物の話に戻って春が旬の食べ物についてお話します。
ニラはユリ科の多年草で非常に生命力が強く、摘んでも摘んでも伸びてきます。しかし軟らかくて美味しいのは春の一番刈りのものです。
最近のニラは臭いが弱くなりましたが、それでもニンニク系の臭いは精がつくと感じさせますし、食欲をわかせます。
ニラにはカロテンを始め、ビタミンC、Eといった抗酸化物質が多く含まれています。ニラの臭いの元は硫化アリルで疲労回復に効くビタミンB
1の吸収を高めます。
ビタミンB
1の多い豚レバーにニラの入ったレバニラはビタミンB
1+硫酸アリルで疲労回復、鉄分+ビタミンCで鉄分の吸収も促進され貧血などにもいい組み合わせです。
次はシュンギクですが、シュンギクはキク科の一・二年草で葉と茎を食べます。春に黄色い花をつけるので春菊の名前で呼ばれていて、関西では春菜とも呼ばれている野菜です。

カロテン、ビタミンB1、B2、C、E、カルシウム、鉄分を多く含み、その量はほうれん草や小松菜にも匹敵します。
独特の香りはαピネンやベンズアルデヒドなどの製油成分と呼ばれているもので、これらの成分は咳を鎮めたり、痰を切ったり、胃腸の調子を整える働きなどがあります。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、美容にも良いので女性にはおすすめです。
シュンギクはあくが強いと思われがちですが、新鮮なシュンギクはサラダで食べられるほどで、さっとゆでるくらいでいただくのがいいのですが、何よりも鍋物が一番合いますよね。

2008年04月03日(木) No.294 (原口先生(薬剤師)のコラム)