タイトル

第48話/老後を健康で暮らすための老年学の一断章/その9 不死人間とガリバー旅行記


「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。」
これは日本人なら誰でも一度は音読したことのある、有名な平家物語の冒頭の一節です。生きとしいけるものは、いつか必ず..
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2007年08月02日(木) No.260 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン/言葉の発達2 語りかけ


お母さんは、赤ちゃんにやさしく語りかけます。この語りかけが、赤ちゃんの言葉の発達にとてもよい影響を与えます。
「1日30分、静かな環境で赤ちゃんに語りかけるだけで、言葉や知能指数が驚くほど伸びる」といった「ベビートーク」プログラム。イギリスの言語治療士、サリー・ウォードが開発し、国内でも2001年「0〜4歳、わが子の発達に合わせた1日30分、語りかけ育児」(小学館刊)が出版され話題を呼びました。この手法は、もともと言葉のおくれや障害を持つ子供のコミュニケーション支援から生まれたもので、子供の発達レベルに応じた語りかけのコツを具体的に示しています。
ポイントは、
1.生後直後から話しかける、
2.静かな場所で、
3.子供の興味に合わせる、
4.短い文章で分かりやすく、
5.ゆっくり大きめの声で、赤ちゃん言葉や擬音語、繰り返しを使うなど。
逆に1.やたらと答えさせるための質問、
2.言いなおし、まねをさせる、
3.無理に注意を向けさせる…など「しゃべらせるため」の工夫はダメ。言葉の発達のおくれ気味の10ヶ月の児(140人)を対象とした検証で、この「語りかけ育児」を実施したグループは3歳の時点でほぼ全員が正常水準に達したのに比べ、受けなかったグループの85%は依然、おくれがみられたとしています。
一見ごく単純な働きかけの積み重ねですが、子供の中では何が起こっていたのでしょう。
この本の翻訳、監修をした汐見氏は、大事なポイントとして「子供の主体性」をあげています。赤ちゃんにとって、語りかけは「あなたにとっても興味がある」「見ていられてうれしい」というお母さんからの優しいメッセージなのです。赤ちゃんの行動やしぐさ、などに丁寧に応じることの積み重ねで、赤ちゃんに、「自分のやることは相手に反応させる効果がある」つまり「自分が主人公なのだ」と思わせる。このような感覚が自信や意欲につながり、言葉を伸ばすのではないかと推察しています。


赤ちゃんの「あーん」「うーん」という言葉に合わせて「あーん」「うーん」とゆっくり返してあげると、赤ちゃんも連続して同じ言葉を発してきます。この言葉のキャッチボールを日々積み重ね、ゆっくりゆっくり語りかけをしてあげましょう。お母さんの言葉の数を多くしてゆく必要はありません。語りかけは昔からの子育ての知恵ですが、30分というのが無理なら5〜10分でも自然な形で語りかけをしましょう。
2007年08月02日(木) No.259 (秋山先生(小児科)のコラム)

女性と漢方(35)〜身体に熱がこもる〜


『32歳Rさん。がっちりとした体型のスポーツウーマンという印象の女性で、仕事から帰ってくると、頭痛に悩まされる。元来健康で、疲労感もないし、病気はほとんどしませんとの事です。脳神経外科でも異常は認められず、友人に漢方薬でも試してみてはと紹介されて当院来院。』
頭痛の時に、吐き気・めまいなどがあるか、イライラするか、といった質問を東洋医学では重要なのですが、Rさんは全く無くて期待?を裏切られました(笑)。ここでくじけては漢方を扱っている医者とはいえませんので、「頭痛の時に頭や身体は冷えますか?ほてりますか?」と『寒熱(カンネツ)』(詳細は以前の号参照)に関する質問をしてみました。すると「頭痛がひどくてわかりません」と素っ気無い返事でした。「温まるとひどくなるとか、逆に温かい食べ物が好むとか?」と聞くと、「のどが渇き、冷たい水をよく飲みます。風呂に入るとひどいです。」との事。


やっと手がかりが見えてきました。Rさんはどうも熱証タイプ、つまり身体が熱をもった状態の頭痛のようです。この熱は体温計で測れる熱ではありません。ただし、これだけでは状態が明確ではありませんので、どのような状態で起きるのか、あるいは悪化するのかを聞いてみました。「お仕事は?」「ゴルフのキャディーです。」日中に日当たりのいい場所で仕事をして帰宅しても熱が身体にこもって、頭痛の引き金になる、つまり軽い熱中症様による頭痛が本態だったのです。しかもRさんは、この仕事について間もないとの事でした。
この方には『白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)』を服用してもらい、翌日からは頭痛が軽くなり、2週間後の来院時には完全に軽快していました。この漢方薬は、身体の熱を冷ます作用があり、熱中症(日射病)や小児の高熱などによく使用されます。夏の暑い季節に外での行動が多い方は、身体と気候のバランスに注意された方がいいですね。ちなみにゴルフ好きの友人には当日『白虎加人参湯』を携帯させて、スコアをあげるのに一役買っています(笑)。
2007年08月02日(木) No.258 (山内先生(産婦人科)のコラム)

機能性成分と免疫力


「非栄養素」と呼ばれていた食物繊維を含む成分でも、体や健康に与える影響が大きい機能性成分(フードファクター)として注目が集まり研究されています。
機能性成分として、動物性では青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が頭が良くなるとか血液がサラサラになるとか言われています。いか、たこに多く含まれるタウリンやレバー、貝類に含まれるグルタチオンなど、医薬品になっているものも多くあります。
最近は特に植物性の機能性成分に注目が集まっていて「ファイトケミカル」と呼ばれ免疫を高めたり、ガンの予防に効果があると研究されています。


みなさんが最近良く聞く「ポリフェノール」とは、植物の葉や果皮、樹皮などに多く含まれる、香りや苦み、アクの成分で、ブルーベリー・赤ワインのアントシアニンや大豆のイソフラボン、緑茶に含まれるカテキン、そばに含まれるルチンなどのフラボノイド類もポリフェノールの一部です。
フラボノイドには免疫力を高めて感染を防ぐ効果のあるものが多くあり、強い抗菌作用を持つ緑茶のカテキンやシソ、ローズマリー、セージなどに含まれるルテオリンなどがその代表です。
キノコ類に含まれるグルカンはブドウ糖などが多数結合してできた多糖類と呼ばれるもので、そのグルカン類は不溶性の食物繊維の一種で便秘の解消や生活習慣病の予防だけではなく、白血球などを活性化しインターフェロンの産生を促進する作用があると言われ、ある種の物は、大阪大学などでもガン治療などの補助療法として使われています。昆布、わかめ、ふのり、もずくなどの海藻類に含まれる、ヌメリ成分であるフコイダンも多糖類の一種で、同様の効果があるのではと研究されています。
緑黄色野菜はビタミンなども多く、体に良いと有名ですが、最近は淡黄色野菜の免疫力を高める効果に注目が集まっています。
とくに北見の名産である玉ねぎやニンニク、ねぎなどの刺激臭の成分である硫化アリルの一種であるアリインは、体内でアリシンに変化して強力な殺菌力を発揮すると言われています。
2007年08月02日(木) No.257 (原口先生(薬剤師)のコラム)