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第45話/老後を健康で暮らすための老年学の一断章/その6 古今東西の長寿法(その1)美食は長寿の敵


フランスの医師の警句に、「老人の寿命を縮める二大危険因子は手だれ料理人と年若き妻」というのがあります。つまり、年をとってからの美食は健康や寿命に悪いということです。
例えば、有名なスコッチウイスキー..
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2007年05月10日(木) No.247 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン/発達のマイルストーン1


子供の発達を解説した本をみていると「発達のマイルストーン」という言葉によく出合います。ご承知のように、日本では街道の一里ごとに塚を築いてえのきを植え、標識としてきました。これを一里塚といいますが、古くは外国でも街道沿いの所々に目的地まで何マイルあるかを記した石の柱を建てて、これをマイルストーンと呼んでいました。従って「発達のマイルストーン」といえば、子供の発達がどの段階まで進んでいるかを判断するための目安を意味します。
1歳までの運動発達のマイルストーンを示しますが、大切なのはこれはあくまで一つの指標であり、赤ちゃんの成長発達は一人一人違うということです。体重や身長の発育にもいえることですが、子供の発達のスピードは一定の速度ではなく、急にできるようになる時と、停滞している期間があります。他の赤ちゃんと比較するのではなく、あせらずゆっくり長い目で見守ってあげることが重要です。
★1歳までの運動発達のマイルストーン


・頸の座り………生後3〜4ヶ月
・寝返り…………4〜5ヶ月
・一人座り………7〜8ヶ月
・ハイハイ………8ヶ月
・つかまり立ち…8〜9ヶ月
・一人歩き………12ヶ月
次に乳児検診でのチェックポイントをあげておきましょう。参考にしてください。
★1ヶ月…裸にすると両手足をバタバタさせますか、体重が出生時より1kg以上、頭囲が2cm以上増えていますか、顔や物をじーっとみつめますか、おっぱいをよく飲みますか
★3ヶ月…頸はしっかりしてきていますか、物をよく目で追いますか、あやすとよく笑いますか、体重6kg、頭囲40cm以上ありますか
★6ヶ月…腰を支えると座れ、寝返りができますか、おもちゃでガラガラして遊びますか
★9ヶ月…ハイハイができ、つかまって立てますか、手を伸ばして欲しい物をとりますか、「イヤイヤ」などの物まね動作をしますか
★12ヶ月…つたい歩きをして、一人で2〜3歩歩きますか、小さい物を指でつまめますか、「マンマ」「バイバイ」などの単語は少し出てきましたか、普通食になりましたか
2007年05月10日(木) No.246 (秋山先生(小児科)のコラム)

外用剤の常識の嘘?本当?


[1]『ステロイド外用剤を塗ると色が黒くなることはありません』
患者さんの中にはステロイドが出ると色が黒くなるから使いたくないという方や、ステロイドを処方すると『この薬を塗って日光に当ると色が黒くなりますか?』と質問をしてくる患者さんがいます。いったい誰がこんな嘘を言い出し、いつからこんな間違えた知識が世間に広まってしまったのでしょう。私は20年以上皮膚科医として注意深く観察していますが、ステロイドを外用した部位に一致して色素沈着が見られた例や日光に当って黒くなった例は経験していません。


なぜこのような間違った説が生まれたのでしょう。まず第一に考えられるのはステロイド外用剤は湿疹、かぶれなどの赤い炎症のある皮膚病に使用することが多いのですが、炎症を起こした後の皮膚は治癒した後色素沈着を残すのが普通です。おそらく治癒した後の色素沈着をステロイドのせいと勘違いしてしまったのでしょう。もう一つ考えられるのはアトピー商法の広告宣伝です。ある悪質なステロイド商法の広告にはステロイド外用剤を使うと色が黒くなるとか、骨がボロボロになるとか、皮膚に蓄積するとかいう根拠のないデタラメを堂々と広告や本に書いているものもあります。そのような広告や本を見た患者さんがそれを信じてしまったのかもしれません。
[2]『非ステロイド軟膏は決して安全ではない』
ステロイド軟膏が危険な薬で非ステロイド系の軟膏が安全と思われている方が結構います。ところが、非ステロイド系の軟膏はほとんど効きませんし、思われているほど安全でもありません。非ステロイド系軟膏が高率に『かぶれ』を起こすことは私たち皮膚科医の間では常識となっています。また、非ステロイド系の軟膏はアレルギー症状を悪化させる作用を基本的に持っていますし、自然免疫の働きを弱くする作用もありますので特にアトピー性皮膚炎に関しては百害あって一利なしと言えます。
ステロイド外用剤に関しては様々な情報が氾濫していますが、一番正しい知識を持っているのは皮膚科医です。お願いですから皮膚科医の言うことを信じてください。
2007年05月10日(木) No.245 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方32〜高齢者のからだから潤いがなくなる?〜


『71歳0さん。最近皮膚がカサカサして乾燥する感じがあり、だんだんと身体に痒みを覚えるようになり、性器の周辺も痒いとの事で来院。本人曰く、皮膚科で老人性皮膚炎といわれて軟膏を塗っていたが、ちょっとはいいけどあまり効かない。年のせいだから仕方ないのかねーという話。』
加齢に伴う変化の一つに「潤」から「燥」への変化があります。お年寄りの皮膚はごわごわと乾燥して皺だらけであることは誰もがよく知っていますね。0さんの日焼けした顔は一見元気そうに見えますが、皮膚が全体的にカサカサして潤いがありません。口内も乾燥していて、舌には厚く乾いた苔がベットリと付いていました。


このような方を漢方で治療するときには、「薬で痒みを無理やり抑え込む」のではなく、「乾燥した皮膚を潤すことで、みずみずしい皮膚に戻す」ということを考えます。0さんには『当帰飲子(トウキインシ)』を処方しました。二週間後、「痒くて眠れなかったのがおかげでぐっすり眠れるようになった。」との事で、もう二週間続けてもらったところ、「最近皮膚がしっとりして、艶がでてきたよ。先生、これは若返りの漢方薬かい?」とおっしゃっていました。
乾燥するといっても皮膚だけではありませんね。
身体のどこの部分が乾燥するかによって、現れる症状も用いる漢方薬も変わってきます。
例えば、のどの奥が乾燥してカラカラになると、特に夜間に空咳が出るようになり、布団に入ると咳き込んで眠れないことを訴える方もいます。これも高齢者にときどき見られる症状で、これにはのどを中心に潤してくれる『滋陰降火湯(ジインコウカトウ)』という漢方薬がよく効きます。
腸が乾燥する(あまり適切な表現ではないですが)と、便がちょうどウサギの糞のようにコロコロと硬くなってしまいます。こういうときも漢方医学では「腸を潤して便に湿り気を与える」考え方で、『麻子仁丸(マシニンガン)』という薬をよく使い、便がつるっと気持ちよく出ることを目標にします。
このように、「乾いているものを潤す」という考え方はとても大切で、特に高齢者にはこの考えで上手く漢方薬を使用すると症状が軽快して大変喜ばれることがよくあります。
2007年05月10日(木) No.244 (山内先生(産婦人科)のコラム)

抗菌グッズの効果と必要性


最近は「抗菌」と表示された文具や食器、衣類などをよく見かけます。これらは細菌やカビの繁殖を防ぐ機能を持つ商品と人気のようですが、実際の効果などはどうなのでしょうか?
本来「抗菌」の意味するところは微生物の増殖を抑えるということなのですが、いまは抗生物質と同じ様な働きをする抗菌剤という薬などもあり、殺菌、除菌、制菌などの広い意味で使われています。
殺菌には滅菌、消毒などがあり、これらは日本薬局方という薬の基準書の中でも、滅菌とは「物質中のすべての微生物を殺滅又は除去すること」、消毒とは「人に対して病原性を有する微生物を殺滅すること」と規定されています。


抗菌という用語には厳密な規定がありません。それ故「抗菌グッズ」と言われている物には、どんな菌に対してどんな作用があるのかハッキリしない物も多いようです。実際は安全性のことを考えると、静菌、制菌、防菌作用(微生物の活動を抑制、増殖を抑制)のものがほとんどで、菌を殺すほどの作用の強いものはそれほどないと思われます。
では、それは本当に私たちに今必要なのでしょうか?
私たちの周りは常在菌と言って、常に無数の細菌が存在しています。
そのほとんどは無害で、中には発酵食品に必要な麹菌や乳酸菌、納豆菌などや免疫機能に関係する腸内細菌(善玉菌)などもあります。
それ以外の菌でも通常の免疫機能を持っていれば、それほど恐れることはありません。必要以上に殺菌をしたり、無菌状態に慣れると逆に免疫機能が衰えたり、抗菌グッズに含まれる薬品によるアレルギーなども可能性としては考えられます。
「抗菌グッズ」は潔癖症の人には強い味方となるのでしょう。しかし、それ自体がダメと言うことではないのですが、自然に多くの細菌やウイルスと出会って免疫を作る普通の生活も大切なのではないでしょうか。
2007年05月10日(木) No.243 (原口先生(薬剤師)のコラム)