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第44話/老後を健康で暮らすための老年学の一断章/その5 生涯現役〜高齢は人生の黄昏ではない〜


いつまでも健康で、長寿でありたいという思いは、誰でもが願うことでしょう。しかし、元気な人、病気の人など高齢者の健康度は様ざまです。
日本の65歳以上の高齢者では、4分の1は寝たきりの状態の人を含め何ら..
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2007年04月10日(火) No.242 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサインはえば立て4/歩く


生まれて2〜3日の赤ちゃんの脇をもって上体を軽く前方に傾けると、両足を交互に出してあたかも歩くような動きが見られます。「自動歩行」「原始歩行」あるいは「歩行反射」と呼ばれています。興味深いことに生後2〜3ヶ月で、この「原始歩行」は消えてしまいます。そして赤ちゃんは、生後1年を迎えるころ、ある日突然、1人で立ち上がり、2足歩行を始めます。歩行の発達モデルは4段階にわけて説明されています。
第一段階…原始歩行期間 生後2〜3ヶ月まで
第二段階…姿勢制御発達期間 姿勢の保持を行う時期で、お座り、ハイハイなどができるようになる期間。しっかり姿勢制御ができるようになるまで、歩くことを少し休む、立つための準備期間とも考えられています。


第三段階…歩行の開始 1歳ころ
第四段階…3歳ころ 複雑なパターンをもつ成人型歩行が完成。
ハイハイと同じように、歩き始める時期にも大きな個人差があります。たいていの育児書には、「1歳のお誕生日を迎えるころには一人立ちや1人歩きができるようになります」と書いてあります。しかしこれは平均してこのくらいの時期になるとできるようになるという意味であり、まれには7ヶ月ころから歩き始める赤ちゃんもいますし、1歳半ころにやっと歩き始める場合もあります。普通より早く歩き始めたからといって、その後の運動能力の発達がすばらしいということはなく、その逆もないようです。1歳になっても歩き出さないからといって心配することはなく、周囲への関心、表情や動作のものまね、言葉の発達などに特別な異常がなければ時期が来れば歩くようになりますし、問題なく成長してゆきます。あせらず十分お遊びしてあげてください。歩き始めはよく転びますし、歩き方も不自然なことがありますが、そのうち自然と気にならなくなることがほとんどです。
O脚がかなり目立つこともありますが、多くは治療を必要としません。
定期の乳児検診を利用して、歩行の状態をチェックしてもらうことが不安を解消するもっとも良い手段かと思います。
2007年04月10日(火) No.241 (秋山先生(小児科)のコラム)

柑皮症


今回の主役は、鈴木瑠璃子(26歳)。市内の薬局に勤めている薬剤師。あどけなさの残るまん丸顔に、プリプリ巨乳のナイスバディというアンバランスさが魅力的な癒し系。そんな瑠璃ちゃんの最近の悩みは、手のひらがま..
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2007年04月10日(火) No.240 (国分先生(皮膚科)のコラム)

女性と漢方31〜慢性疲労?(その1)〜


『34歳Nさん。二人目の子供がほしく、元々生理も不順なので産婦人科でいろいろ治療を受けたが、はかばかしい結果は得られず。友人に紹介され、他院で当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)と小建中湯(ショウケンチュウトウ)を処方されて1年間飲んだが生理の具合もよくならず、妊娠もしなかった。最近はひどく疲れやすく、下痢もしやすく、体重は5キロ減ってしまった。妊娠も希望されて、かつ体調不良もあり、当院に受診。』
Nさんは、来院時にかなり妊娠にこだわりを持っていたので、『温経湯(ウンケイトウ)』(以前に紹介)を2週間処方してみましたが、何の変化もみられませんでした。そこで体力低下と下痢に加えて、めまいがよくあるというので、『人参湯(ニンジントウ)』と『真武湯(シンブトウ)』に変更してみました。


この処方に変えて2週間でめまいが治まり、下痢も良くなり、クタッとした疲れやすさが減り、家事もかなりこなせるようになったとの事。現在、薬を飲み始めて半年ほど経過しましたが、いつのまにか生理不順は解消されていました。妊娠はまだしておりませんが体調はいいようです。
『人参湯』の効く人は、いかにも力のおぼつかない印象はたしかにありますが、あまり「スタミナのなさ、体力のなさ」を強調して処方すると、こういう方はたいていイヤな顔をします。
多分、自分でもこの点は十二分に承知していて愛想がつきているのでしょうね。『人参湯』は、古来は下痢や嘔吐などで体力消耗した人を回復させるところに目的がありましたが、人参が今やいわゆる滋養強壮薬の代名詞のように扱われているのも事実です。
Nさんのケースは全体の効果が目に見えるようになるのに半年かかったことになります。よく「漢方薬はゆっくり効く。効果がわかるのに半年かかる」というのはこのことだろうと思います。これは「手応えがみつかるのに半年」ではありません。最近は効かなくても平気で飲み続けさせる治療法が多いせいか、効いても効かなくても同じ薬を疑問を持たずに飲み続けている人が多いような気がするのは私だけでしょうか?
2007年04月10日(火) No.239 (山内先生(産婦人科)のコラム)

季節はずれのインフルエンザの話


原稿を書く時期とグラコムが発行される時期とにタイムラグがあるので、季節はずれのインフルエンザの話になるかも知れませんが、今年は流行が遅かったので今でもB型などがあることを予測して、インフルエンザにかからないために普段どういう事に注意したらいいのかをお話します。
インフルエンザにはA型、B型、C型の3つの型があり、後者にいくほど症状が軽くなる傾向があり、C型はかかっても普通の風邪程度ですみます。しかし、B型はA型にくらべて比較的軽いことが多いと言っても症状は重く、特に小児や高齢者、呼吸器疾患、循環器疾患、腎不全、糖尿病、免疫不全などの基礎疾患のある人は注意が必要で、重症化して脳炎、脳症、肺炎などになる場合もあります。


まず、インフルエンザはなぜ冬に流行るのか考えてみましょう。
インフルエンザウイルスと気温・湿度の実験で、室温が22℃で同じでも湿度が20%と50%以上の状態では、6時間後のウイルスの生存率が前者は70%でしたが、湿度が高い後者は3〜5%に低下しました。
また、湿度が50%以上あっても室温が7〜8℃に低下すると、生存率が35〜42%まで上がってきました。この実験からインフルエンザウイルスは高温多湿に弱いと言うことがわかります。(これが冬に流行する理由です。)つまり、予防には室温を20〜24℃、湿度は50〜60%程度に保ち、ウイルスの活動や生存率を下げたり、マスクによる予防は飛沫感染を防ぐだけでなく、ノドや鼻の粘膜の乾燥や温度低下を抑えウイルスや細菌の侵入を防ぐ繊毛運動を低下させない働きもあります。(通常のマスクは繊維の目が粗くウイルスを通すので、ウイルスを通さないインフルエンザ予防用のマスクがおすすめです。)うがいはもちろんですが、咳やくしゃみで飛び散ったつばはドアノブなどにも付着している場合がありますので、手洗い・消毒も効果があります。また、栄養のバランスの良い食事やサプリメントで抵抗力をつけたり、十分な休養・睡眠でストレスをためないことで免疫を低下させないことと、インフルエンザかな?と思ったら、すぐ病院にかかるということが一番大切です。
2007年04月10日(火) No.238 (原口先生(薬剤師)のコラム)