タイトル

第41話/老後を健康で暮らすための老年学の一断章/その二・ヒトの寿命は120歳まで


有名なスコッチウイスキー「オールドパー」の黒褐色のボトルの裏側に、トーマス・パールという老人の肖像が描かれています。そして、その絵の下には152歳まで生きていたことを表す(1483〜1635年)という..
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2007年01月10日(水) No.227 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン はえば立て


「はえば立て、立てば歩け」というのは、いつの世にも変わることのない親心です。
ハイハイができるようになったり、とくに初めて歩いた時など、思わず手をたたいてしまうほど親の感激は大きいものです。一方で「もう間もなく1歳になるのにハイハイしない」「同じ月に生まれたお隣の赤ちゃんがもう歩き始めているのに、うちの子はまだ歩かない、大丈夫でしょうか」という相談をよく受けます。そんな心配の多くは取り越し苦労に終わるのが普通ですが、これから数回にわたって、赤ちゃんの「ハイハイ」「歩く」について考えてゆきましょう。


たいていの赤ちゃんは、腹ばいで前方へ移動することができるようになる前にお腹を床につけたまま、おへそを中心とした回転運動(ピポット)をするようになります。これが現われるとまもなく腹ばいで後ずさりするようになり、さらに水泳のクロールのような動作で、お腹を床につけたまま前進することが可能になります。
このように赤ちゃんの「ハイハイ」は、ピポットに始まり、後ずさりを経て、生後7、8ヶ月ころ「クローリング」が現われ、その後「ずりばい」や「高ばい」へと発達することが普通です。高ばいができるのは平均して大体生後10ヶ月ぐらいでしょう。
しかし、赤ちゃんによってはい方にも、はい始めの時期にもかなりの個人差がみられます。6ヶ月ころからはい始める場合もあり、11ヶ月ころになってやっとはい始める赤ちゃんもいますし、およそハイハイらしい動作を全くしない赤ちゃんも10人に1人くらい見られます。とくに最近の住宅事情も影響してか、ハイハイなしで歩き出す子も多いようです。
実際に、ハイハイの経験がなくても正常に育ってゆく子が多いのでしょう。しかし最近、手足を交互に動かして進む四つん這いのハイハイが、脳の機能的発達に重要な役割を持つことが知られてきています。さらに、ハイハイしないことが脳の発達に悪い影響を及ぼす可能性を指摘する声もあります。次回は、ハイハイの持つ意味についてもう少し詳しくお話してみます。
2007年01月10日(水) No.226 (秋山先生(小児科)のコラム)

女性と漢方28〜月経前症候群〜


『38歳Nさん。5年前位から、生理の1週間前位になると頭痛と吐き気に悩まされる。
生理痛はさほどひどくはないが、生理前になると、手がむくみ、耳は詰まった感じがする。時には夜中に動悸がして眠れないことや、イライラして子供に当たってしまうことがある。前医で桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)を処方されたが、効果が感じられないとの事で来院。』
Nさんは、丸顔でやや黒味を帯びた赤ら顔をしており、一見すると確かに『桂枝茯苓丸』が有効でありそうな方でした。しかしながら、症状は典型的な月経前症候群(月経前に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失する)であり、まず『加味逍遥散(カミショウヨウサン)』(以前の号参照)を処方しました。2週間で日中のだるさは改善したが、頭痛は変わらないとの事でした。そこで、のぼせて頭痛することを参考にし、さらにイライラも取りたいことを考慮して『女神散(ニョシンサン)』に変更しました。

この効果は著しく、2週間で頭痛・イライラは無くなり、一ヶ月後は動悸・不眠やむくみもすっかり消失して、すこぶる好調になりました。     
『女神散』は浅田飴で有名な浅田宗伯という古人が創製した漢方薬で、もともと戦地での神経症の治療に用いられたものでしたが、婦人の更年期や産前産後の自律神経失調症状にも著効なので使われるようになりました。マタニティーブルーなどにも私は処方します。Nさんが赤ら顔であったのは、顔面の充血であり、『女神散』には『加味逍遥散』には含まれていない清熱作用(熱を取る)をもつ生薬が配合されていますので、この配合の妙が有効だったのでしょう。
このように生薬の配合によって効き方がガラリと変わるので、効かない薬は我慢して飲み続ける価値はないのです。2週間で有効性が得られない場合はもう一度漢方薬の生薬構成の見直しをすることが大切なのです。
余談ですが、ある医師から以前に『女神散』を男性に処方して患者さんから女性の薬を処方されたとクレームがあった話を聞いたことがあります。漢方薬は名前でイメージされるのが辛いですね(笑)。
2007年01月10日(水) No.225 (山内先生(産婦人科)のコラム)

手洗い・うがいで感染予防


みなさんはこれからの季節に流行るインフルエンザやいま新聞の紙面をにぎわせているノロウイルスなどの感染を、どう予防していますか?
予防のためにはまず相手を知ることが大切です。
基本的にインフルエンザウイルスは高温多湿を苦手としているため、気温が低く乾燥している、今の時期に爆発的に流行します。
感染経路としては、感染者の咳やくしゃみによってウイルスの入った飛沫(水分)がバラまかれ、近くにいた人がそれを吸引し感染するという飛沫感染が主な経路として考えられますが、一部の実験では、くしゃみをした後の空気中にインフルエンザウイルスが数時間漂っていたとの報告も聞いたことがあります。


つまり、人の多い場所(感染者がいる可能性が高い)にできるだけ行かない。また、行く時は感染予防のために自分がマスクをする。家に帰ったらすぐ手洗いうがいをするなどによって予防を心がけることが大切です。(インフルエンザは基本的にノドから感染するため)
インフルエンザウイルスはアルコール系の消毒剤にも弱いので、それを使うのも一つの手です。ただし、アルコール系消毒剤は手指に必要な油脂も取ってしまうので手荒れなどに注意して下さい。(手荒れ防止に保湿成分の入った消毒薬もあります。)
ノロウイルスは下水または生活排水からウイルスが海に流れ、二枚貝が大量に海水を濾過することで濃縮され、それを食べた人が感染し、それが調理人の手や汚染された水、まな板、包丁、タオルなどを介して伝搬していきます。
ノロウイルスは主に接触感染が多いと思われますが、飛沫感染することもあり、アルコール消毒剤や逆性石けんを使っても完全に殺すことは出来ない場合もあります。調理器具などの消毒は次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン、ハイターなど)が効果的です。ふきん、タオルなど脱色しては困るものは85℃以上の熱湯で1分以上加熱するなどの方法もあります。
接触感染ということでドアノブなどからの感染もありえますので、外出から戻った時はウイルスを手指から剥がすために石けんを泡立てて十分に手を洗いましょう。
2007年01月10日(水) No.224 (原口先生(薬剤師)のコラム)