タイトル

第34話/とても稀な男性のシンボルの病気(その1)ペニスの骨折症


「ペニスが骨折する」なんてのは、ほとんどの人は聞いたことがないと思います。ところが、サル、イヌ、クマなど、おなじみの哺乳類動物のペニスには、ラテン語で「バクラム」と呼ばれる陰茎骨があります。バクラムは「小さな杖」という意味で、交尾のときにペニスの心棒の役目をする大事なものなのです。実は、このバクラムが交尾のときに骨折することがあるのです。これが正式に、「陰茎骨折」とよばれているものです。
一方、人間には陰茎骨がありません。ですから、当然ペニスの「骨折」はないのですが、ペニスが折れ曲がることがあります。まるで骨折した時のように、「ポキッ」という独特の音とともに、「く」の字に折れ曲がります。こんなハプニングを医学上は「陰茎折症」という正式病名で呼んでいます。


さて、人間のペニスには、勃起の主役として心棒の役割を果たす二本の陰茎海綿体とそれを包む硬い陰茎白膜があります。勃起時には、この陰茎海綿体に普段の5〜6倍の血液がドッと流れ込み、どんどん大きくなります。それと同時に外側の陰茎白膜も伸ばされます。しかし、この陰茎白膜の伸展には一定の限界があり、最高に伸びきったところが、硬い勃起ペニスとなるわけです。このような状態にあるペニスに強い外力が加わると、伸びきった陰茎白膜が断破して「ポキッ」と折れてしまいます。パンパンに張った風船が大きな音を立てて割れるのと同じ原理です。
「く」の字に折れたところから血液が皮下に広がるため、ペニスは暗赤色に腫れあがります。そして、激痛のため失神状態になることもあります。治療は緊急の切開手術となり、破れた陰茎白膜を手術糸で縫合します。
情熱を込めたマスターベーション、無理な体位のセックスが原因のことが多いのですが、偶発的な事故もあります。日曜の朝など寝坊している父親を起こそうとして、子供が勢いよく布団の上に飛び乗った時、「朝立ち」のペニスが折れることがよくあります。ご注意ください!
2006年06月10日(土) No.196 (古屋先生(泌尿器科)のコラム〜ドクトル・フルヤの知って得する泌尿器科講座〜)

ソフトサイン〜赤ちゃんのよだれ〜


お母さんから「うちの子はよだれが多くて替えたばかりのよだれ掛けが30分もしないうちにびしょびしょになってしまいます。あまりにもよだれが多くて心配です」また「急によだれが多くなったのですが異常ではないでし..
続きを読む
2006年06月10日(土) No.195 (秋山先生(小児科)のコラム)

女性と漢方21〜ニキビに効く漢方が扁桃腺炎にも効く?〜


今回は、「ニキビ」と漢方薬にまつわるお話です。
『24歳、Hさん、女性。子供の頃からアトピー性皮膚炎があるが、成人してからは悪化していない。最近ニキビが気になり、女性ホルモンの乱れから起こることも友人..
続きを読む
2006年06月10日(土) No.194 (山内先生(産婦人科)のコラム)

薬とアルコール


お酒は古くから「百薬の長」と愛飲されていますが、薬との相性は非常に悪く、一緒に服用するのには問題があります。
かぜ薬を処方された人によく聞かれる質問で「お酒飲んでいい?」というのがありますが、その場合は「薬が強くなって副作用が出やすくなったり、弱くなって効かなくなることもあるので、薬を飲んでいる間は飲まないようにして下さい。」と説明します。
なぜならば、まずアルコール自体に中枢神経抑制作用があります。また、アルコールが肝臓で薬を代謝するときに影響を及ぼすからです。
「大酒飲みは麻酔がかかりにくい」と聞いたことはありませんか?
日頃よくお酒を飲む人は、肝臓での薬物代謝能力が高まっているので薬を飲むと肝臓で早く分解され、効果が弱くなります。
しかし、長期にわたり大量の飲酒をしたために肝機能が低下していたり、普通の人でもお酒を飲んで、その酵素が使われているときは薬物の代謝能力が落ちるので、分解が遅くなり薬を多く飲んだのと同じ状態で、薬が強く効いたり、副作用が出やすくなります。
アルコールは中枢神経の活動を弱める働きがあるため、中枢に作用する睡眠薬、鎮静薬、鎮痛薬などは薬の効き目が強く現れ、本来期待した薬効以外の有害な作用が現れたり、薬によっては作用を遅らせる事もあります。


心臓の働きを活発にする強心薬は、アルコールによって代謝を抑えられ、薬の血中濃度が高くなり中毒症状が現れることがあります。血圧の薬は成分的に相互作用の問題はないのですが、アルコールにも血管を拡げる作用があるため、立ちくらみ、めまいなどを起すこともあります。一部の胃薬や糖尿病薬を飲んでいる人はアルコールの血中濃度が上がって中毒になりやすくなったりします。咳止めでは眠気が出ることもあり、抗アレルギー薬では薬とアルコールの両方の作用が強くなり、精神安定剤、睡眠薬では薬の作用がどの薬も強くなるので禁酒が必要です。
病気や身体の具合を良くする薬と、楽しく気分を良くするために飲むお酒の併用が、救急車で運ばれるなど、最悪の結果にならないようにさけて下さい。
2006年06月10日(土) No.193 (原口先生(薬剤師)のコラム)